女優・宮崎美子さんにインタビューしてきました!宮崎さんは、9月30日にスタートしたNHKの連続テレビ小説「おむすび」で、主人公・結(橋本環奈)の祖母・米田佳代さんを演じています。今回は、役柄への想いや台詞で苦労したこと、撮影中の裏話などをはじめ、宮崎さんが挑戦している野菜作りのことなどたっぷり語っていただきました!
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――今回演じていらっしゃる役は、故郷・福岡県糸島市をこよなく愛する超ポジティブ思考の持ち主ということですが、ご自身と共通する部分や、共感できるところはありますか? 何事にもポジティブな人なので、自分もこうだったらいいなと思いますね。野菜農家を営む米田家の家族を引き締めながら守っている、頼りになるおばあちゃんです。佳代さんがしっかりしていなかったら、あの家は大変かも(笑)。自由奔放なおじいちゃんやちょっと頼りない息子、元ヤンキーらしいお嫁さんに、感情の揺れが大きい年頃の孫娘たち…そんな家族を丸ごと受け入れているところがすごく素敵だなと思います。
色々なことがあっても、必ず受け止めて認めてくれる存在がいたら、みんな安心して好きなことができると思うんですよね。この家族にとってのそんな存在が、佳代さんなのかなって。“ああ~こういうおばあちゃんがいてくれたら安心だな”と思ってもらえたらいいなと思います。
――自然豊かな糸島でのロケ撮影はいかがでしたか? 最初の春先のロケは、菜の花や桜などが一斉に咲いている良い時期でした。田畑があって、小川が流れていて、奥に山があって…という里山の春の風景が広がっていて、ほっと落ち着く懐かしい気持ちになりましたね。そこで、地元の農家の方に教えていただいて、ブロッコリーの収穫シーンなどを撮影しました。撮影の合間に道端に咲いているつくしを摘んで、茹でて炒めて食べたりもしました(笑)。
シロツメクサがたくさん咲いていたので、花冠を編んでみようと思い立ち、何十年ぶりに編んでみました。少しごつい冠になりましたけど、子ども時代の結ちゃんに、かぶってもらったんです。その時期にそこで撮影しているからこそできたことなので、楽しかったし良い思い出になりました。
「おむすび」のように、当たり前だけど大切なことを伝えたい ――宮崎さんは熊本ご出身ですが、糸島弁の台詞でのご苦労はありますか? すごく似ているけど少し違うんです。気を付けていないとすぐに熊本弁になっちゃうので、逆に苦労しているかもしれません(笑)。糸島弁は、博多弁と比較すると起伏が大きかったり、ちょっと泥臭い感じがあったりするんです。土地に限定した言葉にしすぎてしまうと、視聴者にわかりづらくなるし、方言はいつも苦労することの一つです。
今回は、糸島弁だけじゃなくて、神戸弁や大阪弁も出てくるので、見どころのひとつになっています。方言対決みたいなところも楽しんでいただけるんじゃないかな。方言はその土地の空気感を伝える大事な要素なので、大変ですが頑張ろうと思います。
――宮崎さんが思われる、連続テレビ小説「おむすび」の物語の魅力はどんなところでしょうか? “おむすび”って、誰しもが食べたことがある一番身近で簡単なお料理ですよね。当たり前にあるけど、とても力になるものだと思います。 しっかり食べることの大切さや生産者さんへの思い、そして体に本当に必要なものをもう一度見直しませんか?ということを、食でみんなを結んでいく結ちゃんの人生を通して伝えられたらと思います。