2021.07.13

グルメ

北海道の【ソウルドリンク】知ってる?「ソフトカツゲン」「リボンナポリン」「コアップガラナ」…⁉ 飲んでみた!

北海道といえば、ジンギスカン、海鮮丼、みそラーメン、スープカレー…とたくさんのグルメがあります。でも、北海道グルメは「食べ物」だけではないんです。コンビニや自販機で買える「清涼飲料水」にも、“クセがすごい”ものがあるのをご存じですか? 最近北海道に引っ越してきた筆者が衝撃を受けた、道民が愛してやまない【ソウルドリンク】を紹介します。

ソウルドリンク1:【リボン ナポリン】鮮やかなオレンジ色がトレードマーク!100年以上愛され続ける味


リボン ナポリン/ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社455mL ¥154(税込)

北海道のコンビニやスーパーの炭酸コーナーにほぼ必ず置いてある「リボン ナポリン」。オレンジ色の見た目なので、「オレンジ味?それともエナジードリンク?」と想像していましたが、飲んでみるとオレンジとは違ったすっきりとした甘さ。この独特の甘さがくせになるんです。北海道の居酒屋ではナポリンを焼酎で割った「ナポリンサワー」を出しているところもあるんだとか。大人なら家飲みで試してみるのも楽しそうですね。

ナポリンは1911年に誕生し、なんと100年以上北海道で愛され続けているロングセラー商品! 気になるオレンジ色の正体はパプリカ色素です。発売当初はブラッドオレンジ果汁を使っていたそうで、商品名はブラッドオレンジの産地である地中海をイメージして、地中海の都市ナポリにちなんで命名されました。姉妹商品の「シトロン」も人気で、これもリボン ナポリンと同じポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社から販売しています。

ソウルドリンク2:【ガラナ】コーラとはひと味もふた味も違う、日本生まれの飲み物


コアップガラナ/株式会社小原 500mL ¥161(税込)

道民のソウルドリンクを語るうえで外せないのが「ガラナ」です。道外では手に入らないため、一部のファンは箱買いするそう。色はコーラに似ているかな。褐色系といいますか。もちろん、炭酸飲料です。味はコーラよりも甘みは強く、炭酸は控えめ。エナジードリンクのような後味はすっきりとしています。「少し薬臭い」とか「ドクターペッパーみたい」と表現する人もいます。どちらにせよ、独特の味わいでクセになる感じ、大好きな人と、そうでない人とに分かれそう。

ところで「ガラナ」とはなんなのでしょうか?調べてみると…ガラナはブラジルに植生する希少な植物で「インディオのパワーの源」としても知られているそうで、その実から抽出したエキスを元にガラナドリンクは作られます。ガラナは疲労回復、スタミナ増強作用などに効能があると言われていて、インディオの人たちは祭典でガラナを飲み、三日三晩踊り続けるとか(スゴイ…)。確かにガラナを飲んだあとは、体から元気が出てくるような気がします。

ガラナは1960年に統一ガラナブランド「コアップガラナ」が発売されて以来、60年以上北海道で親しまれてきました。北海道限定商品として定着したのは、本州と比べてコカ・コーラの進出が数年遅かったためとか、寒い北海道では甘さの強いものが受け入れられやすいとか諸説あるみたい。今ではさまざまなメーカーがガラナを生産しているので、道民にはメーカーの「推し」があるのだとか。富良野市の「へそガラナ」や函館市の「ラッキーガラナ」など、ご当地ガラナがあるので、北海道を旅するときに探してみてはいかがでしょうか?

ソウルドリンク3:【ソフトカツゲン】お風呂上がりに飲むならこれ!


ソフトカツゲン/雪印メグミルク 500mL ¥150(税込)

北海道限定販売の飲み物で、ほとんどのスーパーやコンビニで見かける、誰もが知るソウルドリンク。50年以上も道民に親しまれています。口にふくむとやわらかい甘さを感じるのですが、少しの酸味もあり、のどを通ったあとには割とさっぱり。飲むヨーグルトをもっと液状にした舌触り。味はカルピスやヤクルトに近い感じがします。すっきりとした後味なので、お風呂上りにゴクゴク飲んでました。じつは季節限定味もあって、いちご、ピーチ、みかん、青りんご、みかんなどのバリエーションがありました。今度試してみようかな~。

カツゲンという商品名は「活力の給源」という言葉が由来。元は旧・日本軍からの要望で雪印メグミルク株式会社が乳酸飲料「活素(カツモト)」を製造することからスタート。兵士の栄養補給用ドリンクだったそうです。戦後に「活源(カツゲン)」に名称変更→さらに「カツゲン(活源)」と改名され、現在は「ソフトカツゲン」として販売されています。

ソウルドリンク:4【北海道日高乳業ヨーグルッペ】北海道産と南九州産がある!?なつかしい味の乳酸菌飲料


北海道日高乳業ヨーグルッペ/北海道日高乳業200mL ¥103(税込)

商品名から「ヨーグルト味なのかな?」と思いきや、まずコーヒー牛乳のような淡い褐色の見た目に予想を裏切られます。飲んでみると、ヤクルトやソフトカツゲンなどの乳酸菌飲料の甘さと酸味をやさしくしたような味わい。子どもにも安心して与えられそうです。

北海道ではおなじみの商品ですが、じつは九州産のものもあります。ヨーグルッペは宮崎県の南日本酪農協同株式会社が1985年に販売したのが始まり。南日本酪農協同株式会社は北海道日高乳業のグループ会社なので、北海道産と南九州産があるのです。北海道で販売しているヨーグルッペは北海道産の生乳とビートグラニュー糖を使っているので、九州産のものとは味わいが少し違うそう。昨年4月から余市(よいち)町産のリンゴを使った「ヨーグルッペ りんご」も仲間入りしました。産地ごとに飲み比べをしてみるのもいいですね。

北海道を訪れたさいにはソウルドリンクを飲んでみて!

ちょっとクセのある北海道のソウルドリンクには、道民に愛されてきた理由や長い歴史があります。どれも北海道のスーパーやコンビニで手に入るものばかりなので、訪れたときにはぜひ飲み物もチェックしてみてください。

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