生わさびの特徴と言えば、なんといっても鼻に抜ける辛みと香りの良さ。そして、この贅沢な風味を味わうのにピッタリなのが「わさび丼」です!江戸時代から続くわさびの産地、東京都奥多摩町でわさびを栽培しながら、収穫ツアーやフードトラックも運営する角井仁さん・竜也さん兄弟に、大人気のわさび丼レシピを教わりました!【収穫ツアー体験ルポ】東京の山奥でわさび収穫!?ハイキングがてら「奥多摩わさびツアー」行ってきた!江戸時代から続く歴史あるわさび産地、奥多摩町。
山奥にあるわさび田では、わさびが大切に栽培されています。神奈川県から奥多摩町へ移住し、わさびを育てる角井さん兄弟が企画する「奥多摩わさびツアー」では、大自然の中で収穫体験を楽しめます。
今回、ツアー参加者に大好評だという「わさび丼」レシピを特別に教わりました!
「ツアーの最後で、収穫したてのわさびをその場でおろしてわさび丼を作ります。生わさびは手を加えずそのまま食べるのがいちばん。これだけでご馳走になるんです」(仁さん)
ツアーではカセットコンロで湧かしたお湯でパックのご飯を温めて、木の器によそってくれます。ひと口食べれば思わずウットリ♡「わさび丼」材料生わさび…適量
ご飯…適量
かつお節…適量
しょうゆ…適量
作り方1.わさびはよく洗って泥を落とす。茎が付いている場合はむしり取る。
2.おろし金を用意し、円を描くようにして茎側からおろす。
「わさび農家の先輩たちに教わったのは、茎側からおろす方法です」(仁さん)
おろし金は、なるべく目の細かいものを使いましょう。
「目が細かいほど、細胞がたくさん壊れて、ツンとした辛みや風味が引き立ちます。僕らはわさび専用のおろし金を使っていますが、しょうがおろしでもOK。大根おろしだと目が粗く、ボソボソになってしまうのでおすすめはしません」(仁さん)。
おろし金に対して垂直にわさびを持ち、円を描くようにぐるぐる。ゆっくりとすりおろしていくのがポイントです。
おろしたてのわさびは、柔らかな緑色。みずみずしく、ペーストみたいにクリーミーです!
4.丼ぶりにご飯をよそい、かつお節と
3のわさびを乗せたら完成!
今回はわさびの小さな葉をトッピングし、その上にわさびを乗せました。具はかつお節とわさびだけ。びっくりするほどシンプルです。
「まずは、そのまま食べてみてください」(仁さん)
一口食べるとわさびがふわっと香り、ほのかな甘みが口いっぱいに広がります。ツーンとした辛さが後からやってきましたが、鼻から抜けて、想像以上の爽やかさ。辛いものが苦手な方もこれならきっと食べられます!
「次は、しょうゆをかけてみましょう」(仁さん)
しょうゆをかけると…これまた最高です!あまりのおいしさに箸が止まらず、無言でパクパク(笑)。
途中、仁さんが「追いわさび」をしてくれました。
「わさびって、部位によっても味が変わりますが、おろす人によっても味が変わります。どんな力で、どうやってするか、自分好みのおろし方を探してみてください」(仁さん)
生わさびの辛み成分は揮発性。辛みはおろしたてが最も強く、時間が経つにつれて消えていきます。おろしたらすぐに食べましょう。
スーパーなどでも出回ることのある生わさび。見かけた際はぜひ手に取って、このわさび丼を作ってみてくださいね。
ちなみに今回紹介したわさび丼は、土日祝日を中心にJR東日本奥多摩駅前で開いているフードトラック「わさび食堂」の看板メニュー。削り立てのかつお節に、角井さん兄弟が育てた奥多摩産本わさびをふんだんに乗せた一品です。気になる方はこちらもぜひチェックしてください♪
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TOKYO WASABI
角井仁さん・角井竜也さん
東京都奥多摩町の山の中にあるわさび田でわさびを栽培。兄の角井仁さん、弟の竜也さんは横須賀生まれ。2020年3月から「わさびブラザーズ」として、「TOKYO WASABI」の活動を本格的に始める。伝統ある奥多摩産のわさび栽培を守りながら、その魅力を世界に広げていくことを夢とする。1日1組限定のわさび収穫体験、BBQスペースのレンタル、土日祝日を中心にJR青梅線奥多摩駅前でフードトラック「わさび食堂」を出店。詳しくはウェブサイトをチェック。https://tokyowasabi.com/