そうめん、冷やっこ、おみそ汁…の風味をグンと上げる薬味の代表といったら青ねぎ! 青い部分を刻んで残った根元はゴミになりますが、ちょっと待って! 実は青ねぎは再生野菜なので、根元を水に浸しておけば再び葉っぱが伸びてくるんです。とはいえ毎日水を換え、ぬめりを取って…は面倒。ということで今回は、牛乳パックで作ったプランターで手軽に青ねぎ再生に挑戦です。最後まで育て切った、充実の全工程をレポートします!
菜園始めるなら「牛乳パックプランター」で決まり!収穫まで型崩れ一切ナシです
まずは青ねぎの根元を切るところから♪買ってきた青ねぎの根元から5cmあたりのところでカットします。実はこの時点で、買ってから数日経っていたので、根が茶色く乾いてしまっていました。早くも失敗の気配…!?
根っこを水につけたら復活!というわけで復活してくれるよう、根から根元部分にかけて、浸るくらいの水を入れた小さいお皿に並べてみました。
すると、たった半日置いただけで、根っこがみるみる元気に! さらには、葉も目で見てわかるくらいに成長して一安心。根が白くみずみずしいうちに植えるのが理想ですが、もし買ってから時間が経ってしまったら、この方法を試してみてください!
牛乳パックプランターに青ねぎを植える今回は牛乳パックを横長に使い、1つのパックに4本の青ねぎを植えてみました。
(ちなみに牛乳パックプランターの準備方法は、先日配信した「菜園始めるなら『牛乳パックプランター』で決まり!…」をチェックしてくださいね!)
植えるといっても、指で青ねぎが入る程度の穴を等間隔に開けて、そこに根っこを刺していくだけの簡単作業! 倒れない程度の深さに植えていきます。
青ねぎは10本あったので、残りの青ねぎも同じく牛乳パックプランターに植え、時間差で収穫していく作戦です。
最初の水やりは倒れないように支えて植え終わったら、排水穴から水が出るくらいたっぷりと水をあげます。そのとき、強い勢いで水をかけると高確率で青ねぎが倒れてしまいます。手で支えながらそっと水やりをするといいですよ。植える前に土に水をかけて、少し土を固めておくのもアリです。
ちなみに青ねぎは多湿が苦手なので、特に自作プランターの場合はしっかり排水ができていることを確認し、水のやりすぎには注意してください。
3日で驚くほど成長した!あっという間に、ニョキニョキ伸びてきました!
4本のうち3本は最初に切った葉の下が成長し、1本は新しい葉が脇から出てきました。
青ねぎの葉の白い斑点は虫の仕業!4~5日経ったある日のこと。「さぁ水やりタイム!」と青ねぎを観察していると…。なんと! 青ねぎの葉が白く色抜けし、黒いものが点々とついているのを発見! さらには1~1.5㎜程の小さな薄黄色の虫がたくさん(泣)。
これは”ネギアザミウマ”という夏に現れる虫で、葉に付き吸汁して組織を傷つけます(ちなみに黒い点々はフン)。なんとか駆除せねば! とは言え、やっぱりなるべく農薬は使いたくない…。
一匹ずつ駆除するのは大変なので、葉を指で挟みこむように優しく持ち、下から上に滑らせて葉の全体をさするようにして一気にサヨナラしました。葉と葉の間にも潜んでいるので、水やりの時には要チェックです。
それから、”ネギハモグリバエ”の幼虫にも出くわしました。「絵描き虫」という別名のとおり、葉の中にもぐり葉に白い絵を描くように葉を食べ進めていく虫です。葉の中にいるので、潰すと葉が傷んでしまうし、切ってしまうと食べられる部分がなくなってしまうのが悲しいところ。特に葉物野菜は大量発生する前に駆除するのが鉄則です!
最初にハモグリバエが発生してしまった青ねぎ1本は、虫がついた葉を取り除いたので犠牲になってしまいましたが、大量発生は逃れました。
【6日目】脇から新しい青ねぎの葉が伸びてくる牛乳パックプランターに植えて6日目。最初に伸びてきた青ねぎの脇から、新しい葉が顔を出しました! これが次に成長してくれる青ねぎ!
【12日目】待ちに待った再生青ねぎの収穫青ねぎの根元を植えて約2週間、ついに収穫! 新しい葉に栄養をとられているのか、先に伸びていた方の成長が止まってきたので、ハサミでカットしました。
これで平均15cm程度。再生1回目は最初に切った葉の下が伸びてくることが多いため、上部が開き、硬くなっていたり虫が入っていたりすることがあります。その部分は少し上部をカットして小口切りに。みそ汁に投入しておいしく頂きました。
収穫した後は、水やり代わりに液肥をあげると元気に育ってくれるので、おうちにあった液肥をあげました。
再生青ねぎ、まだまだ成長中!植えてから時間が経つにつれ、青ねぎもどんどん太くしっかりしてきました。2回目をカットしましたが、まだまだ新しい葉が成長中!
青ねぎの再生栽培は、再生回数、コスパ、手軽さ、様々な面からオススメする声が多く聞かれます。しかも1年中売られていますし、今回のように牛乳やジュースのパックを使えば気軽に始められますよ。思い立ったが吉日! ぜひ試してみてくださいね。
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