2022.08.15

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【日産公式】炎天下に駐車したクルマの車内温度を下げたい…エアコンよりも「ドアバンバン」が有効なの⁉

真夏の車でのおでかけ。炎天下にとめられていた車内の温度は50℃を超え、エアコン全開で必死に冷やしてもなかなか温度は下がりません。毎度毎度、しばらく汗だくで運転するのも飽きたので、日産自動車の公式メソッドを試してみようと思います。その名も“ドアバンバン”(笑)。そうです、ドアをバンバン開閉するというなんともアナログな、ホントに効果があるのか眉唾もんなメソッドなんです。では、さっそく!

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”ドアバンバン”というか…”ドアパタパタ”のイメージ!?

日産自動車の公式Twitterで推奨している「#ドアバンバン」はこちら!


「ドアバンバン」というネーミングから、車のドアを“バンバン”たたいたり、ドアを“バタン”と閉めるのかと思いましたが、そうではないようです。

うちわで扇ぐように、車のドアを“パタパタ”動かして車内に風を送る方法みたい。「ドアバンバン」というより、「ドアパタパタ」という方が、イメージが伝わりやすいかもしれませんね。

車内の熱い空気を逃す「ドアバンバン」のやり方

日産自動車の公式Twitterによると、「ドアバンバン」の手順はわずか2つ。

1.助手席の後ろの窓を開ける。

2.運転席のドアを5回開閉する。

「運転席のドア」と「助手席の後ろの窓」を開けることで、対角線上に風の通り道ができます。

車内

「運転席のドア」から風を送ることで、車内にこもっていた熱い空気を「助手席の後ろの窓」から車外へ押し出し、車内の気温を下げるという仕組みのようです。

助手席の後ろの窓

ドアの開閉は、バタン! とドアを勢いよく閉めるのではなく、うちわで扇ぐようにドアを“パタパタ”動かします。完全にドアを閉めることはしません。

ドアを→の方向に開いて、

ドア

ドアを開いた後、→の方向にドアを閉めますが、完全にバタン! と閉めず、少し手前で止めます。

ドア

ドア

このドアの開け閉めを1回とし、5回繰り返します。

Twitter内の動画を見ると、たったこれだけで車内温度が8℃下がるとのこと。ではさっそく、「ドアバンバン」をやってみましょう!

「ドアバンバン」やってみた!車内温度を下げる効果あり!?

11時22分。外気温39℃。車内気温は45℃。

45℃

外気温39℃もかなり暑いけど、車内はさらに6℃高い45℃。うだるような暑さで、運転席に座っていられないほど。車内に入った瞬間から汗がダラダラ出てきます。

「ドアバンバン」で、このうだるような暑さがどう変化するのかやってみましょう。ちなみに車種はTOYOTAのヴィッツ。(全幅約1m70㎝、全高約1m50cm、全長約3m90㎝)

助手席の後ろの窓を開けて、運転席のドアを5回開閉します。

ドア

車のドアって、けっこう重いなぁ。うちわをあおぐように、“パタパタ”とスピーディーにはできず、“パタ~、パタ~、パタ~”とのんびりモード。がんばってドアを開け閉めするものの、これで風が送れているのかは疑問…。

ドアの開閉5回は、1分もかからず、あっという間に終了。これで、車内温度が8℃も下がるのかな? 車内に入ってみましょう。

おぉ~、ちょっとだけ、暑さがやわらいでるかも!「ドアバンバン」する前は、車内にいられないほど暑かったけど、「ドアバンバン」した後の車内は、暑さが少しやわらいだみたい。車内にいられないほどの暑さではなくなったような気がします。

とはいえ、Twitterの動画にあったように、車内温度が8℃下がったとは思えない…。

車内に置いておいた、温度計を見ると…45℃!「ドアバンバン」する前と同じ温度でした。温度変化なし!

45℃

車内の温度が変わらなかったのは、ドアを開閉する回数が足りなかったのかも…。

さらに連続30回、ドアの開閉をやってみましたが、車内温度は変わらず、45℃でした。体感としては、ドア5回開閉した後より、さらに30回した後のほうが、より車内の暑さはやわらいだような気がしました。

ドアの開閉の回数をもっと多くすれば、車内の暑さはやわらぐかもしれませんが、39℃の炎天下で重いドアを30回以上開閉するのは、けっこう大変。汗もダラダラ出てきて、これでは本末転倒ですよね(笑)。

日産自動車の公式Twitterをみると、「車内温度の変化は環境によって異なります」という注意書きがあるので、今回、わたしが試した環境は、車内温度が8℃下がる環境ではなかったのだと思います。また、この日は外気温が39℃もあったので、39℃の風を車内に送っても、車内温度を下げる効果はあまりなかったのかもしれません。

もしくは、わたしのやり方が違っていた可能性も…。

もしかして、開けるのは、助手席の後ろの窓ではなく、助手席の窓なのかな…と思い、助手席の窓を開けて、先ほどと同じように、ドアの開閉を5回してみましたが、車内の温度は同じ45℃。

さらに、ドアを“バタン”と勢いよく閉めるのかな…と、ご近所迷惑にならない場所に移動して、ドアを“バタン”と5回、閉めてみましたが、車内の温度は45℃のまま変わりませんでした。

今回、「ドアバンバン」を試した結果、体感として、車内の暑さは多少やわらぐように感じたので、炎天下に置いておいた車にそのまま乗り込むよりも、「ドアバンバン」をしてから車に乗るほうが暑さ対策になるかなと思いました。

このほか、車内の温度を下げる効果的な方法はないか調べていたら、JAFの公式サイトで“エアコンをつけて走る”方法を見つけました。

やり方は、車内の窓を全部開け、エアコンをオート・外気導入・設定温度Lo(最低温度)にして、走行します。外気導入にするのは、車内温度のほうが外気温より高いからだそう。この状態で2分ほど走行し、車内の熱気を逃したら、すべての窓を閉め、内気循環に切り替えます。JAFの実験では、この方法で、55℃あった車内温度が、5分後(窓を閉めてから3分後)には28℃まで下がったそうです。

今度、「ドアバンバン」と「エアコンをつけて走る」、この2つの組み合わせで、車の暑さ対策をしてみようと思います。みなさんも炎天下に置いておいた車に乗り込む前に、「ドアバンバン」を試してみてくださいね。


<参考文献>
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/lowering


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