2023.09.07

食べる

【冷凍の裏ワザ】実は「レタス」は冷凍できるって本当?…答えはYES!「え、アルミホイルを使うの⁉」

レタスは冷凍保存できるらしい…。これ、冷凍食品でおなじみニチレイのホームページで見つけた冷凍のプロが提案するメソッドです。水分が多く、冷凍するとベチョベチョになりそうなイメージのあるレタスですが、ちょっとした工夫でおいしく冷凍できるんですって。使いきれず残ってしまいがちなレタスを冷凍保存できれば、腐らせて捨てる…なんてこともなくなりそう。さっそく、試してみることに!

【野菜保存の裏ワザ】魔法の「キャベツ保存法」試してみた!1か月間も瑞々しく保存できた件【実証実験】

レタスの上手な冷凍テクニック!

ニチレイのホームページによると、レタスを冷凍する時のポイントは2つ!

point 1 レタスが新鮮なうちに冷凍する
point 2 すばやく急速冷凍する

レタスは傷みが早いので、使わない分は購入してすぐ冷凍すると鮮度がキープできるそうです。さらに、切り口が変色しやすいため、急速冷凍が必須!とのこと。

では、わが家の冷蔵庫にある"残ったレタス"を冷凍保存してみましょう。ちなみに、レタスは本日購入し、外側3~4枚の葉をサラダに使った残りです。

レタス

【レタスの冷凍方法】
1.レタスの外側から1枚ずつ葉っぱを外し、ボウルに水を溜めて洗います。芯や変色している部分は取り除きましょう。

レタス

2.1をザルにあげ、ペーパータオルなどでしっかり水気を拭き取ります。

レタス

3.ジッパー付き保存袋に2を食べやすい大きさにちぎりながら入れます。レタスは金属に触れると変色しやすい特徴があるので、包丁は使わず、手でちぎるのがいいそう。

ちぎったレタス

4.ジッパー付き保存袋の空気を抜いて、袋の口を閉じます。

レタス

そして、袋全体をアルミホイルで覆い、急速冷凍するとのこと。アルミなど金属のトレイやバットにのせて冷凍してもいいそうです。

レタス

アルミホイルに包む理由は、金属の熱伝導率のよさを利用して、凍らせる時間を早めようということのようです。でも調べてみると、アルミホイルに包まずに、直接冷凍庫の冷気を当てるほうが早く凍るという見解もあるようです。

アルミホイルで包むor包まない、どちらが早く冷凍できるのでしょう?

そこで、アルミホイルで包んだものと包まないもので、凍る時間を比べてみることに。

レタス

冷凍庫に入れて30分後と1時間後に凍っているか確認しましたが、どちらも全く凍っていませんでした。 

そして、冷凍庫に入れて2時間後。再び確認すると…。

画像ではわからないと思いますが、ジッパー付き保存袋に入れてアルミホイルで包んで冷凍したレタスは、冷たくなっていますが、凍っていませんでした。

アルミで包んだレタス
ジッパー付き保存袋に入れ、アルミホイルで包んで冷凍したレタス

一方、アルミホイルに包まず、ジッパー付き保存袋で冷凍したレタスは凍っていました。手に触れている部分がだんだん溶けてきて、先ほどのアルミホイルで包んで冷凍したレタスを触った時の感触とは明らかに違います。

アルミで包んでいないレタス
ジッパー付き保存袋に入れ、そのまま冷凍したレタス

…ということで、あくまで、わたしが比べた結果ですが、アルミホイルで包まないほうが、包むより早く冷凍できるようです。凍るまでの時間は2時間くらい。

“レタスはできるだけ早く凍らせたほうがいい”とのことなので、ここから(冷凍を始めて2時間後から)、アルミホイルで包んでいたレタスも、アルミホイルを外して冷凍することにしました。

冷凍レタスの上手な使い方

ひと晩冷凍したレタスが下の画像。最初からアルミホイルをせず冷凍したレタスも、途中(冷凍2時間後)からアルミホイルを外して冷凍したレタスもどちらも、カチカチに凍っています。2つの違いは特にありません。

冷凍レタス
右側:最初からアルミホイルをせず冷凍したレタス、左側:途中(冷凍2時間後)からアルミホイルを外して冷凍したレタス

ただ、どちらの保存袋にも、茶色に変色したレタスが全体の5%くらいの割合でありました。水分の拭き取り具合が悪かったのかも…。茶色く変色しているレタスは念のため、取り除くことに。

変色したレタス

さて、茶色く変色していない冷凍レタスを味見をしてみると…。

冷凍レタス

冷たくておいしい。“シャキシャキ感”はありませんが、凍った“シャリシャリ感”はあります。
レタスの味が凝縮されたようで、後味にレタスの甘みが残るようでした。

ちなみに、冷凍したレタスは、冷凍庫で3週間程度保存できるそうです。レタスを3週間も保存できるなんて、すごいですね!

そして、この冷凍レタスを上手に使うポイントは、凍ったまま加熱調理すること。

冷凍したレタスは、解凍すると水分が出てベチャッとするので、解凍せず凍ったまま使うのが上手に使うコツ。レタスの水分ごと調理できるスープ、炒め物、蒸し物などがおすすめなんだそう。適当なサイズにちぎってあるので、使いたい量だけ手軽に使えて便利ですよね♪

おすすめレシピ「冷凍レタスと豚ひき肉の重ね蒸し」材料と作り方

ニチレイのホームページでは、冷凍レタスをおいしく食べるレシピも紹介していました。今回は、その中のひとつ、「冷凍レタスと豚ひき肉の重ね蒸し」を作ってみることに!フライパンを使わず、電子レンジだけで調理できるなんて素敵♪

材料

【材料】2人分
冷凍レタス…1/2個分(約160g)
豚ひき肉…100g
玉ねぎ…1/4個
しょうが…1かけ
コーン(冷凍)…1/4カップ

◆調味料
しょうゆ…小さじ1/2
ゴマ油…小さじ1
塩・こしょう…各少々

◆つけだれ
しょうゆ…適量
からし(チューブ)…適量

今回、コーンは缶詰を使いました。つけダレは、しょうゆ小さじ1、からし小さじ1/2としました。

【作り方】
1.玉ねぎ、しょうがをみじん切りにします。

2.ボウルにひき肉、1、しょうゆ、ゴマ油、塩とこしょうを入れ、よく混ぜます。

肉に粘りが出たら、コーンを加え、さらに混ぜます。

肉だね

3.耐熱容器に冷凍レタスを凍ったまま半量入れ、そのうえに2を重ね、さらに残りの冷凍レタスをのせます。

冷凍レタス

わたしはお肉の層を薄くしたかったので、一層増やし、冷凍レタス→お肉→冷凍レタス→お肉→冷凍レタスにしました。

重ね蒸し

4.3にふんわりラップをして電子レンジ(500W)で9〜10分加熱すれば出来上がり。容器の大きさによって加熱時間が変わるため、様子を見ながら調整するのがいいとのこと。ちなみに600Wの場合、7分30秒~8分20秒となるようです。

重ね蒸し

水分がこんなにたっぷり出ています。レタスの水分でお肉をしっかり蒸したわけですね!

重ね蒸し

出来上がった「冷凍レタスと豚ひき肉の重ね蒸し」は小皿に取り分けて、しょうゆとからしを混ぜた“からしじょうゆ”をつけていただきます。調理時間は約15分。そのほとんどが電子レンジで加熱している時間なので、実際は5分くらいで出来る簡単料理です♪

重ね蒸し

では、冷めないうちにいただきましょう♪

重ね蒸し

おぉ~、レタスの甘みとひき肉の旨味がスープにしっかり溶け出していて、小さじ半分のしょうゆを入れただけですが、しっかり味がついています。ゴマ油としょうがの風味も◎、とうもろこしの食感も◎。このままでも十分おいしいですが、からしじょうゆをつけて食べると、味が引き締まってもっとおいしくなりますよ。

レタスだけ食べてみると…。甘い!こんなにレタスって甘かったかしら?と思うくらい、甘さを感じます。冷凍したからなのでしょうか???もしそうならすごい!

ちょっと気になるのは、生のレタスに比べ、“繊維”を感じる点。噛み切りにくい食感になっているような…。口の中に結構長いことレタスが残ります。わたしは大丈夫ですが、気になる方もいるかなと思います。

生のレタスと比べると、冷凍レタスは多少味が落ちるような気がしますが、余ったレタスを急いで食べる必要がなくなり、スープ、炒め物、蒸し物などいろいろな料理にアレンジできるのはうれしい限りです。今度は、冷凍レタスをバター炒めにしてみようと思います。みなさんも、冷凍レタスを試してみてくださいね。

<参考文献>
WEB
「おいしい冷凍研究所」〜アルミホイルを使えば、家庭用冷蔵庫でも急速冷凍できる?〜
https://frozen-lab.eda-mame.jp/knowhow/quick-freezing-alminum-foil

Pick up

Related

Ranking