2021.08.02

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【長持ちで手入れもラクな切り花】巣ごもり中の部屋も華やぐ!季節ごとに楽しむ、花農家おすすめの切り花6選

コロナ禍で不安な心を癒してくれる花は、あるだけでお部屋を明るくしてくれます。でもいざ買いに行くと、種類がたくさんあってどれを選んでいいのか分からない人も多いのでは?どうせなら長持ちして手入れも簡単な花がいい!そんな願いを叶えてくれるおすすめの花を、切り花を育てている経験豊かな農業男子に聞きました!



教えてくれたのは、東京都世田谷区・千歳烏山で「大下農園」を営む農業男子、佐藤友雄さんです。

初心者はまず、育てやすい花、長持ちしやすい花から!



「パッと見て好きだな・きれいだなと思う花は人それぞれ。自分が好きなものを選ぶのが一番ですが、迷ったときは育てやすいもの、長持ちしやすいものからトライしてもいいかもしれません。私がこれまで育てた中から、特におすすめの品種をご紹介します」(佐藤さん)

切り花農家佐藤さん厳選! おすすめの6品種

●チューリップ:花言葉は「思いやり」など


出典:Photo AC

花も葉もシンプルで美しく、5000を超える品種があるとも言われるチューリップ。

「春の代表とも言える花ですが、切り花だとだいたい冬から春にかけて、市場に流通します。とても丈夫なので切り花でも長く楽しむことができますよ」(佐藤さん)

●ガーベラ:花言葉は「希望」「常に前進」など



すらりと伸びた茎に色鮮やかな花をつけるガーベラ。種類も豊富で安価なので、花束やアレンジメントなどによく使われます。

「ガーベラは一年中手に入りやすい花ですが、春と秋が旬。茎が腐りやすいものの、きちんとケアをしてあげれば、2週間くらいは持ちます」(佐藤さん)


●トルコキキョウ:花言葉は「すがすがしい美しさ」「優美」など



大きくて華やかな花を咲かせるトルコキキョウ。白や緑、紫、ピンク、黄色などと色のバリエーションも豊富です。

「夏が旬のトルコキキョウは、茎が腐りにくく花持ちがいいのが特徴。夏の高温でも延命剤などを使えば2週間以上楽しむことができます。1本で多くの花を咲かせるので、そのまま飾るだけじゃなく、1輪ずつカットして部屋のあちこちに飾ってもいいですね」(佐藤さん)


●ひまわり:花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」など


写真/石塚修平

鮮やかな黄色の花で、夏らしい気分をグッと盛り上げてくれるひまわり。切り花のひまわりは品種も多く、定番からちょっと小ぶりなものなどサイズもさまざま。

「トルコキキョウと同じく、ヒマワリは夏に強いので切り花にしても長く持ちます。多くの花屋さんでは余分な葉を取って売っていることが多いですが、直売所などでは、葉がついている場合もあります。その際は、上の方の葉だけ残してあとは処分して。そうすることで花に水分が行き渡ります」(佐藤さん)



●コギク(小菊):花言葉は「純情」「真実」「元気」など



お盆やお正月など、古くから日本の暮らしになじみの深いキク。中でも小菊は、1本の茎から枝分かれして、たくさんの花を咲かせるスプレー咲と呼ばれるもの。

「キクは葬儀などによく使われるため、若い人には受け入れがたいかもしれませんが、コギクなら小ぶりでかわいらしい花が咲きます。そして何よりあらゆる品種の中でも特に長持ちするのが特徴。暑い時期でも室内なら2〜3週間は飾れますよ」(佐藤さん)


●ストック:花言葉は「永遠の恋」「愛の絆」など


出典:photo AC

ストックはコギクと同じくスプレー咲で、すっとした長めの茎に、房状に花が並びます。華やかなのは見た目だけではありません。優雅で甘い香りも特徴なんだとか。

「秋から冬にかけて旬を迎えるストックは、特に好きな花の一つです。きちんと手入れをしてあげると1か月近く持つことも。最初は長めの花瓶で楽しみながら、徐々に茎を切って水あげをよくして、最終的には小さな花瓶に生けてあげるといいですね」(佐藤さん)



「うちの農園では、年間で約30品目を育てて出荷しています。季節ごとにさまざまな花がありますが、種や球根、苗から育てて、ぐんぐんと成長していく花の姿を見守るのが楽しいですね。みなさんの元にきれいな花を届けられるよう、これからも丹精して栽培していきます」(佐藤さん)



なじみのある花から豪華な花を咲かせるものまで、育てやすい品種を知っておくと、花のある生活に気軽にトライできそうです。

さっそく生花店に立ち寄って自分好みの花を探してみましょう!





大下農園

佐藤友雄さん

小さい頃から水泳を始め、大学ではライフセービング部に所属。卒業後はスポーツジムのインストラクターを経て、実家である「大下農園」を継ぐため27歳で花の道へ進み、生花店や花の卸売業を経験してから30歳で就農。切り花生産を始めて6年目で、現在はユリやキク、ストックなど、少量多品種を生産している。佐藤さんの育てた切り花は、JA東京中央のファーマーズマーケット千歳烏山とファーマーズマーケット二子玉川で販売中。ファーマーズマーケットに関して詳しくはこちら

写真/菊地菫 取材協力/JA東京中央・JA東京中央会

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