2021.07.30

食べる

【農業男子が教える】迷ったらここに注目!新鮮でおいしいなすは「つや」で選ぶべし

夏真っ盛り、スーパーに行くとなすがたくさん売られています。でも店に並んでいるなすは形も大きさもいろいろ。この中からおいしいなすって、どう選べばいいの?そこで、調布市で「伊藤農園 asobibatake」を営む農業男子、伊藤彰一さんに新鮮なすのポイントを教えてもらいました。



ピカピカ光るくらいのなすの「つや」はおいしさの証拠!

なすの選び方について、伊藤さんは「なによりも、つやですね!」と言います。



「ほら、ここを見て」と指さした先には、ぴかぴかの光沢が。



「なすの表面に張りがあって、つやがあるものは、まず間違いありません。収穫したてのなすは、どれもつやつやしています。でも、夏でも雨が降らずに乾燥が続くとピカピカ光らなくなって、表面もざらざらしてしまうんです。晴れてばかりでもおいしいなすは作れません」(伊藤さん)

なすは水分が大好き。雨が降ると水をたくさん吸って輝くのだそう。このほかにも、ガクの部分が鋭く尖って触れると痛いぐらいなものが新鮮な証拠だと教えてくれました。

なすの傷は、「戦った後のかさぶた」なんです

気になっていたのは、お店で見かける、こんな傷のあるなす。

「ああ、これですね。うちのなすにもありますよ。これは、なすのかさぶたなんです」と伊藤さん。



風が吹いたりしてなすの実が周囲の枝や実にぶつかると、内側から実を守るためにかさぶたが作られ、その跡が傷になっているそうです。

「このかさぶたの部分に栄養がある、という話も聞いたことがあります。傷の部分は食感が少々硬くなるかもしれませんが、問題ないのでぜひ食べてみてください」(伊藤さん)

なすの傷は、なすが身を守るために手当てした跡。傷があってもおいしさには変わりありません。

いちおしのなすは「ふわとろ長なす」

おすすめのなすを知りたい!と聞くと、「おすすめのなすかぁ……」となす畑にずんずん入っていく伊藤さん。

「今年のおすすめはこのふわとろ長なす。このぐらいの大きさになったら収穫できるんですよ」と指さした先には、立派ななすが実をつけています。



30cm以上はありそうな長いなすですね。あんまり見たことない!

ふわとろ長なすって言う名前だけあって、長いでしょう?僕のいちおしのなす、ぜひみなさんに食べてもらいたいです。今年はうちの収穫体験用のなすはこの一種類だけに絞って育てているくらいなんですよ」と伊藤さん。



「名前のとおり、とろっとろでふわふわの食感で、おいしいんです。この間、天ぷらにしたらめちゃめちゃうまかった!」と話す伊藤さん。

そんな天ぷらの作り方は今後紹介していきますのでお楽しみに!旬のなすをおいしくいただきましょう!

 




伊藤農園asobibatake

伊藤彰一さん

東京都調布市、京王線仙川駅から徒歩3分、住宅街の中にある農園。400年以上続く農家を継承し2016年に就農。1ヘクタールの農地で年間30品目の野菜を育て、近隣スーパーの直売コーナーで販売する他、学校給食やレストランなどに提供する。毎年夏休みシーズンには「ミニトマト狩り」「枝豆収穫祭」「夏野菜収穫体験」などのイベントを開催して大人気。大学時代に電子工学を専攻し、卒業後はITベンチャーでシステムエンジニアとして人事・会計などの業務ソフトウェアやアプリ開発に携わった。伊藤さんが開発した個人農家向け栽培管理無料アプリ「Agrihub(アグリハブ)」ユーザーは現在1万6000人を超える。
ホームページはhttps://itonouen-sengawa.studio.site/
アグリハブについてはこちら

写真/石塚修平 取材協力/JAマインズ・JA東京中央会

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