【農業男子いちおし】ミニトマトなのにまるでブドウ？サクランボ！？見つけたら絶対食べたいミニトマトの注目品種2選

柳本操

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ミニトマトってたくさんの品種があるんです。スーパーや直売所でも色とりどりのミニトマトを見たことある方も多いはず。そんな中、ブドウやサクランボに例えられるちょっと変わったミニトマトがあるんだとか！東京都調布市で「伊藤農園 asobibatake」を営む農業男子、伊藤彰一さんに注目のミニトマトを教えてもらいました。

紫色でブドウみたいな色の「トスカーナバイオレット」

「伊藤農園 asobibatake」を営む伊藤彰一さんは、就農してから5年、毎年夏休み期間中（7月22日から8月末まで）に「ミニトマト狩り」を開催しています。

「トマトって、品種によって全然味が違うんですよ。特に、大人のお客さんは食べながらそれぞれの味に感激してくださるのがうれしいですね」と伊藤さん。

例年、伊藤農園が開催する収穫体験では5品種ほどのトマトを食べ比べることができます。

トマトをよく知る伊藤さん、今年のおすすめは何でしょう？

「一つ目は、トスカーナバイオレットです。完熟するとこれよりも、もう一段階、紫色になるんです」（伊藤さん）

トスカーナバイオレット、素敵な名前です。

「ブドウみたいな口溶けと言われている品種なんです。食べてみてください」（伊藤さん）

味見してみると、さらっとした甘さが口の中に広がります。最後に口に残る皮の渋みが確かにブドウっぽい感じ。

冷やして、一粒ずつ大切に食べたいトマトです。

ぷにぷにのさわり心地、サクランボみたいな「プチぷよ」

「もう一つのおすすめは、名前もかわいいプチぷよです！ほら、触ってみてください。ぷにぷにした弾力性があるでしょう」と伊藤さん。

確かに、なんともいえないプニプニしたさわり心地！

普通のミニトマトと比べて、押し返してくるような弾力性があり、ぴかぴかと光沢もあります。

「かわいいでしょう？これ、絶対人気出ると思うんだよなぁ。宮城県で開発された新品種なんですが、薄皮が特徴、食感はまるでサクランボのようだといわれています。味もちょっとサクランボっぽい気がしています」（伊藤さん）

プチぷよは皮が薄く、果肉の層が分厚いために、独特なプニプニ感が出るようです。

さっそく味見してみると、プニプニ感が楽しい！味も甘くてジューシーです。

トマトを食べながら収穫できるミニトマト狩り

今回紹介したトスカーナバイオレットとプチぷよは、一般的なスーパーではなかなか見つけられない希少なトマトだそう。

直売所や品ぞろえ豊富なスーパーで見つけたらラッキー！ぜひ探して食べてみてくださいね。

そんな希少なトマトや、高級品とされる品種をもっと身近に味わってほしい、と「伊藤農園 asobibatake」のミニトマト狩りでは、どのトマトも自由に手で摘んで食べたり、持ち帰ることができます。

圧巻は、ミニトマトのトンネル。

2019年時のミニトマトトンネル。今年もすくすく育っているそうです！

「うちは、ソバージュ栽培という方法を取り入れています。この栽培法は壁一面、天井にも網を渡して、トマトが自由自在に広がっていくというもので、ちょっと珍しい栽培法なんです。通常の栽培ではトマトの脇芽は取るのですが、うちはきれいなグリーンカーテンになるように、脇芽は摘まずにそのまま伸ばしていくんですよ」（伊藤さん）

高いところに張った網を目指してトマトが枝を伸ばし、たくさんの実をつけるそう。

「トマトのトンネルができあがると、ブドウみたいに上から垂れ下がったトマトを摘むことができるんです」（伊藤さん）

太陽の光を浴びた甘くておいしいトマトの収穫体験の情報は、「伊藤農園 asobibatake」ホームページをチェックしてください！

伊藤農園asobibatake

伊藤彰一さん

東京都調布市、京王線仙川駅から徒歩３分、住宅街の中にある農園。400年以上続く農家を継承し2016年に就農。1ヘクタールの農地で年間30品目の野菜を育て、近隣スーパーの直売コーナーで販売する他、学校給食やレストランなどに提供する。毎年夏休みシーズンには「ミニトマト狩り」「枝豆収穫祭」「夏野菜収穫体験」などのイベントを開催して大人気。大学時代に電子工学を専攻し、卒業後はITベンチャーでシステムエンジニアとして人事・会計などの業務ソフトウェアやアプリ開発に携わった。伊藤さんが開発した個人農家向け栽培管理無料アプリ「Agrihub（アグリハブ)」ユーザーは現在1万6000人を超える。
ホームページはhttps://itonouen-sengawa.studio.site/
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写真／石塚修平　取材協力／ＪＡマインズ・ＪＡ東京中央会

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