2021.08.02

食べる

【農家直伝】焼くだけだからとってもヘルシー!夏バテでもさっぱり食べられる【焼きなす】レシピと夏バテ対策のちょいワザ

旬のなすの楽しみ方は、油を使った料理だけに限りません。油を使わずジューシーなナスを味わえる焼きなすは、暑い夏こそ味わいたい一品。そこで、東京都調布市で「伊藤農園 asobibatake」を営む、伊藤彰一さんにおいしい焼きなすの作り方を教えてもらいました。するっと皮をむくには焼く前のひと手間がポイントなんです!



日本の真夏は暑い上に湿気が強い……。夏バテすると、食欲がなくなってしまいますよね。



「そんなときには、さっぱり食べられる焼きなすはどうでしょう」と農業男子の伊藤さん。

夏場によく作るという焼きなすレシピを教えてもらいましょう。

シンプルおいしい焼きなす



材料(2人分)
なす…2本(約160g)
しょうゆ…大さじ1
しょうが…1かけ

作り方
1.なすのヘタの周りに包丁を当てて、浅い切り込みをくるっと入れる。



2.尖ったガクの部分を取り除く。



3.1で入れた切り込みとつなげて、身の太い方に向かって浅く切り込みを入れる。



「こうすると、皮がするっとむけやすくなります」と伊藤さん。

バナナの皮をむくときをイメージして、実の周囲全体に切り込みを入れておくのがコツ。

4.魚焼きグリルに3のなすを並べ、強火で焼く。



グリルに受け皿がある場合は、軽く水を張って焼く。

5.片面に火を当て、皮が乾いたようになったら裏返す。何度も触らないのがコツ。



6.皮全体に焦げ目がついたら、太い部分に竹串を刺し、すっと入れば焼き上がり。



7.お皿にとり、手で触れるくらいに冷めたら、お尻の部分を指で押さえながら皮をむく。



8.皮がむけたら、縦に切る。



9.長さを半分に切り分けて器に取り分ける。



10.しょうがをすりおろす。



11.なすの上にしょうがをのせ、しょうゆをかける。



12.できあがり!



しょうがの風味がきいていて、疲れが吹き飛ぶ爽やかな味。とろけるようななすの食感がたまりません!

焼きなすといえば、焼きたてを氷水にとるもの、と思っていたのですが、水につけずに皮をむくことでなすそのもののみずみずしさがより際立つようです。

「できれば、しょうがはチューブのものではなく、すりおろして使ってください。香りが違いますよ」と伊藤さん。

みずみずしいなすは、新鮮なうちに食べきりたいもの。多めに作って味噌汁の具にしても、とってもおいしいですよ。

夏バテ対策は就寝前の一粒の梅干し

伊藤さんの農園は、露地栽培。1ヘクタールという広い土地の農作業は、暑さがこたえます。



そんな伊藤さんの夏バテ対策は、梅干しだそう。



「ちょっと高価な大粒の南高梅を一粒、寝る前に食べてたっぷりと水を飲みます。すると、その日どんなにバテていても、翌朝は元気に目覚められるんです。梅干しを食べた日と食べない日で、翌朝の実感が全然違うので続けています」(伊藤さん)

この夏の暑さを乗り切る梅干し作戦、みなさんもやってみましょう!




伊藤農園asobibatake

伊藤彰一さん

東京都調布市、京王線仙川駅から徒歩3分、住宅街の中にある農園。400年以上続く農家を継承し2016年に就農。1ヘクタールの農地で年間30品目の野菜を育て、近隣スーパーの直売コーナーで販売する他、学校給食やレストランなどに提供する。毎年夏休みシーズンには「ミニトマト狩り」「枝豆収穫祭」「夏野菜収穫体験」などのイベントを開催して大人気。大学時代に電子工学を専攻し、卒業後はITベンチャーでシステムエンジニアとして人事・会計などの業務ソフトウェアやアプリ開発に携わった。伊藤さんが開発した個人農家向け栽培管理無料アプリ「Agrihub(アグリハブ)」ユーザーは現在1万6000人を超える。
ホームページはhttps://itonouen-sengawa.studio.site/
アグリハブについてはこちら

写真/石塚修平 取材協力/JAマインズ・JA東京中央会

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