長引くコロナ禍で、マンション暮らしでも野菜を育てたい人が増えてます。夏の今なら、トマトやきゅうりを栽培している人は多いのですが、家庭菜園雑誌『やさい畑』の編集長が育てるのは、ナントあの高級果物、マスクメロン!!本当にメロンがベランダで栽培できるの?ちゃんと甘~い実をつけるの?今回は、後編。栽培結果をレポートします。育て始めの前編もお楽しみくださいね!こんにちは、『やさい畑』編集長のSです。6月3日にベランダにて、水に浮かべたメロンの苗は、梅雨に負けずにグングン生長。
苗を水に浮かべて3週間ほどでこの通り。葉を右に左に展開し、次々と花を咲かせながらベランダの天井に届く勢いです。
生長とともに水の減りが早くなります。液肥を溶かしてせっせと給水。
めくってみると根が細かく張っていますね~
まず雄花が咲き、やがて雌花が咲き始めます。キュウリやゴーヤーだったら放っておいていいのですが、メロンは自分では授粉できません。雄花をもぎとり雌花にくっつけて授粉を促します。
背が高くなるのはいいんですが、風にあおられてダメージを受けやすくなります。
なので混みあっている、つるや、傷んだ葉をこまめにとります
ところどころをクリップでとめてあげます。
これはキイロテントウといって、葉についた白いカビを食べてくれる益虫です。
ビルの4階だというのにどこからやって来たんでしょう?
おっこの実は人工授粉が成功して着果しました。産毛がいっぱいで「生まれたて」って感じがしませんか。5個ついた実から2個を選んで養分を集中させます。
これは授粉できなかった実。黄色くなって落果します。
ここまでは順調だったのですが……
梅雨どきの日照不足で葉もつるも、急に勢いを失くし下の方が枯れています。
一転、梅雨明けのあとは、暑さに負けたのか上の方も枯れ始めました。
着果した実も、お尻に花を残したまま肥大する気配がありません。
結局、いくつかの実をつけるも、梅雨明けとともに力尽きてしまいました。過保護と言えるほどめんどうを見ても、実が太るかどうかは運任せ、天任せみたいなところがあるんだな~と。
しか~し、家庭菜園というのは失敗もまた楽し。知恵と体力を総動員するにふさわしい最高の趣味なのです。
ほんとうはこんな感じになる予定だったんですけどね~栃木県那須塩原市の道の駅「湯の香しおばら」で撮影。水温・気温・湿度をコントロールできる最新鋭の水耕栽培設備で、1株に30個も成るそうです(普通は1株にせいぜい2個)。こんなの初めてみました。
余談ですが、
編集長Sが自宅の畑で立体栽培しているメロンがこちら。
2年間で計6株を育て、網目が張ったのは3個。「うん、これは甘い」と納得できたのはそのうちの1個だけ。
いい匂いが立ち込めているのに、口に入れたら甘くないなんて悪夢です。メロンは採り時食べ時の判断も難しい。
負け惜しみですけどね~
なんでも簡単にできたらおもしろくありません。
「メロンが当たり前にとれる」ようになりたいな~
参考
『浮かせてキット』が欲しい方はこちらからどうぞ
有限会社グリーンスペース造園
http://gszouen.com