2023.03.03

食べる

【農家直伝】え、お酢いらずの酢飯!?レモン果汁で作る「レモン寿司」が爽やかさハンパない件!

レモンの産地として知られる愛媛県上島町の岩城島。島では、普段からレモンは欠かせない食材で、調味料としてもよく使うそうです。島でレモンを栽培する西村孝子さんによると「ちらし寿司を作るときも、酢ではなくレモンを使うのが定番」とのこと!爽やかなレモン風味のちらし寿司…聞いてるだけでおいしそう♡では、酢飯との違いも含め、お味を検証していきますよ~♪

【農家直伝】搾った後の国産レモンの皮で…「自家製レモンピール」作ってみた!あえてワタを残すことでほろ苦に!?



実は西村さん(画像中央)、レモン料理が評判の農家レストラン「でべそおばちゃんの店」を営むオーナーとしての顔を持つ方なんです!今回教わる「レモン寿司」もそこで出されるメニューの1つ。一体どんなお寿司なんでしょうか?



「メインの具はエビだけ!ちょっと思い切ってますが、その分レモンの風味を堪能できるちらし寿司です。レモンの皮を器にするので見た目のインパクトも大ですよ」(西村さん)



西村さんによると、基本的に具は何でもOKですが、レモンの風味を活かすなら、エビがダントツでおすすめとのこと。たしかにレモンとエビって、サラダとかでも相性いいですもんね。

お店では殻付きのエビを使うそうですが、今回はよりお手軽にむきエビを使って作ってみます♪
それではさっそく作っていきましょう~。

見た目も可愛い♡「レモン寿司」



材料(4人分)
米…2合
むきエビ(生)…150~200g
酒…適量
砂糖…大さじ4
塩…小さじ1
国産レモン…2個(果汁80~100ml分)
錦糸卵(市販)…適量

作り方
1.米を炊く。



2.レモンを縦半分に切ってスプーンで中身をくり出したら、キッチンペーパーに取って果汁を搾る。残ったレモンの皮は取っておく。



縦に入った筋に少し切れ目を入れるとくり出しやすくなります。











3.エビは酒をふりかけておき、鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したらエビを汁ごと入れる。すぐに火を止め、フタをして2分経ったらエビを取り出す。





余熱で火を通すことで、プリプリの食感に仕上がります◎



「エビを使うのは旨味が出やすいから。シンプルなお寿司なので、レモンの風味を邪魔せず、しっかり旨味のあるエビがぴったりなんです」(西村さん)

4.炊きたてのご飯に2のレモン汁、砂糖、塩、3を加えて切るように混ぜたら、レモンの器と皿に盛り付けて錦糸卵を乗せる。









「お店ではトッピングに黄でんぶ、裏ごしした茹で卵の黄身を使っていますが、錦糸卵なら手軽にできますよ」(西村さん)



完成しました~!レモンのいい香りが漂ってきます♡



こちらは千切りのきゅうり(分量外)を足して、大勢で食べる仕様に。まずは肝心の酢飯(ならぬレモン飯)から味わってみます!



口に入れた瞬間にレモンの香りが広がってさわやか~!まろやかな酸味で、すごく食べやすいですね!西村さんに「酢飯が苦手なのにレモンの酢飯だと食べれたっていうお客さんもいるんです」と聞いていたので、これは食べて納得。酸っぱいイメージだったのですが、全然そんなことないんですね♪



エビもベストな茹で具合でプリップリな食感です◎ 弾けるようなエビの旨味とレモンの風味がベストマッチ。あえて具材をシンプルにしている理由が分かりました!たしかにこの味わいは、旨味がありつつも淡白な食材じゃないと出せないかも。もし他の具材にするなら白身魚やホタテなんかが合いそうですね!



そして、レモンの器がほんと可愛いすぎる~♡ 並べてるだけなのに、すごく見栄えしますよね。 西村さんのアイデアで、お店では持ち手の付いたカゴのような形にすることもあるそうです!ちょっぴり難易度高いですが、チャレンジするのも面白そう…。



皮まで丸ごと使えるのは、防腐剤やワックス不使用の国産レモンならでは!酸味がまろやかなので、すし酢を使うのとは違った爽やかな味わいになりますよ。

瀬戸内海に浮かぶ「岩城島」ってどんなところ?



愛媛県上島町は25の島々からなる町で、西村さんが住む岩城島もその1つ。信号やトンネルのない道はドライブにぴったりで、海沿いの道から望むのんびりとした風景が心を和ませてくれます。
島々の間を3本の橋で結ぶ「ゆめしま海道」があり、アクセスも良好。岩城島に架かる岩城橋は2022年に開通したそうです。



「橋が架かったおかげもあって、岩城島に来るサイクリストの方も増えたんですよ」と西村さん。道はきれいに舗装され、道中にはトイレも多いのでサイクリングを楽しむ人の旅先としてもぴったりなんですね。



岩城島には、国の重要文化財「祥雲寺」、絶景スポット「積善山展望台」など、見どころが多いのも魅力。レモンの収穫体験やマリンスポーツのSUP(スタンドアップパドルボード)など、島ならではのアクティビティもあるそうです♪

岩城島についてもっと知りたい方は、上島町のサイトをチェックしてくださいね!
https://www.kamijima.info/iwagijima/

農家レストラン
でべそおばちゃんの店

西村孝子さん

愛媛県北東部の岩城島で、防腐剤やワックス不使用のレモンを生産。2006年からは自宅をレストランとして開放し、自身で育てた無農薬レモンをふんだんに使った「レモン懐石」を提供。「レストランを続けているのは『人もうけ』がしたいから。人との繋がりが嬉しいんです」との言葉どおり、温かな接客も人気を呼んでいる。レストランは完全予約制なので、利用日の5日前までに連絡を(利用は4名~)。

営業時間:11:00~14:00(7~9月は休業)
電話:0897‐75‐2843
ホームページ(上島町公式観光総合サイト):https://www.kamijima.info/eat/debeso/

レシピ写真/大村夏子 写真提供/上島町観光協会 取材協力/JAおちいまばり

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