警視庁のホームページで話題となり、防災本でもおなじみになりつつある「カップ麺を水でもどす」裏ワザ。火が使えない=お湯が作れない状況下なら「水」でカップ麺が戻せないか?というのが事の発端。長めに待てばおいしくいただけるのか…。今回はカップラーメン、かき揚げ入りのカップ蕎麦、カップ焼きそばで実験してみました。果たしてその結果は…カップ麺、水でも食べられる説はホント?以前から地震が多いことはもとより、ここ数年の異常気象などで「災害が多い」印象の日本。どこで暮らしていても「ある日突然ライフラインがストップ!」なんてことが起こるかもしれません。
そのために食料品の備蓄をされている方は多いとは思いますが、例えば「カップ麺」は役に立つのでしょうか。火が使えない場合、乾麺のままボリボリ食べるしか、ない⁉
それについて回答をくれたのが、警視庁ホームページで発信されている「カップ麺は水で戻せば食べられる」です。
ということで、この際だから実際に確かめてみました!
用意したのは、定番中の定番、カップヌードルのシーフード、緑のたぬき、ソースやきそばの3種類。
さっそく実験開始です。
災害時でライフラインが止まったときは、こんな感じで備蓄していたペットボトルの水を注ぐんでしょうね。
ちなみに緑のたぬきのかきあげは、「あとのせサクサク」派なので、よけておきました。
水の場合は何分待つ?15分、30分、そして…警視庁の実験では、15分で食べられたようです。そこで、15分ほどしたらお箸をさしこみ、麺をつついてみました。
全然だめです。
麺が硬い。そばなんて、浮き上がって水に浸っていない部分があったので、あわてて箸で水中に押し込みました。
警視庁が実験したときと気温、水温が違うからかもしれません。
さらに待って、30分経過の段階で麺を持ち上げてみました。
なんだかまだ麺が固くて、うまくほぐれません。他のそばもやきそばも同様です。
さらに待つことにしました。
50分くらい経過で、やっと3つとも「なんとか食べられそう」な感じになりました。緑のたぬきのかきあげはカチコチなので、数分前にスープに浸してあります。
3種類のカップ麺を食べ比べいよいよ試食です!
まずはカップヌードルのシーフードから。
一見、麺が固そうに見えましたが、意外にしっかりやわらかくなっていて、するすると食べられます。味もお湯を入れて食べたときとそんなに変わりません。まあ、私はお湯で食べたほうが好きですが。
次は緑のたぬきです。
つゆの粉末スープを溶かしてからいただきました。
これはなかなかおいしかったです。普通の冷やしそばを食べている感覚です。真夏なら水で作るのもアリでしょう。
かきあげを数分ほどひたしておいたおかげで、固さもちょうどいい感じです。
最後に、ソースやきそばをいただきました。
見た目はいい感じです。
しかし、
食べられないわけではありませんが、味はちょっと…。
なんというか、麺と水とソースがうまく調和していなくて、バラバラに口の中に入って来る感じでした。ソースやきそばは、熱湯で作るに限るようです。
もうひとつ欠点をあげるとすれば、麺をふやかしたあと、残った水を捨てるため、水が無駄になってしまうことでしょうか。災害時にこれはちょっともったいないかも!
[結果]
裏ワザ
カップ麺を水で作る
→★★★☆☆
時間はかかるけれど、ものによってはおいしく食べられた。
火が使えない災害時やアウトドアならアリ!