今年も夏日を観測する季節がやってきましたね。気象庁によると紫外線量は年々増加傾向にあって、4月29日にはこの月の観測史上最も強い紫外線量を記録したそうです。そのタイミングに合わせて、5月9日放送のニュース番組『Nスタ』では日焼け止めの選び方について特集。意外と知らない「SPF値」や「PA+」の意味もわかりやすく解説していましたよ。番組の内容を踏まえ、日焼け止めの適切な選び方について詳しくまとめていきます。
【ダイソー】「CICAチェンジファンデーションD」を肌に塗ってみたら…気になる赤み毛穴がカバーできた件紫外線の基礎知識
出典:写真AC地表まで到達する紫外線にはUVAとUVBがあります。
UVAの影響UVAは肌の奥にある真皮まで届いて蓄積的なダメージを与え、ハリや弾力を低下させたり、シミ・シワをつくったりする原因になります。
紫外線の9割を占めるのがこのUVAで、雲や窓ガラスも透過するため、天気が悪い日や室内でも注意が必要です。
ちなみにわたしは、朝はカーテンを開ける前に顔だけでも必ず日焼け止めを塗るようにして気をつけています。
UVBの影響UVBは短時間で肌の表面(表皮)に作用し、ヒリヒリとした炎症(赤み)や肌を黒くする色素沈着反応の原因になり、シミ・ソバカスを引き起こします。
出典:イラストAC紫外線によってシミだけではなく、たるみやシワまでできてしまうなんて恐ろしいですよね。
肌の老化の8割は『光老化』によって起こると言われているので、エイジングケアのためにも紫外線対策は徹底していきたいです。
さて、ここでクイズです!
UVA・UVBから守ってくれる日焼け止めですが、以下の解釈は正しいと思いますか?「日焼け止めに表記されているSPF値は、大きいほど紫外線を防ぐ効果が高い」この説明は「〇」か「×」か?
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正解は「×」なんです!実はSPF値は紫外線を防ぐ『持続時間』を示しています。防ぐ効果が高くなるという解釈は間違い。 ここからは、意外と知られていないSPFとPAの違いや選び方の基準について解説していきます。
「PA」・「SPF」とは…
出典:イラストACPAはシワやたるみの原因になるUVAに、SPFはシミなどの原因になるUVBにそれぞれ効果を発揮します。
PAは市販品では+~++++(フォープラス)までの4段階の値があり、+が多いほど効果が高いです。
一方、SPFは2~50+までの数値のものが国内販売されていて、実はこの数値は
UVBをブロックする強さではなく「持続時間」を表しているんです。
実際には
SPF1あたり約20分の持続時間であり、SPF30なら約10時間、SPF50なら約17時間、SPF50+なら17時間以上効果が続きます。
Nスタで解説していた表参道美容皮膚科 三宅真紀副院長は「SPFが高いものを使うと洗顔料だけでは落ちにくい。洗い残しがあると肌荒れの原因にもなりかねない」とコメントしていました。
数値が高いとそれだけ肌への負担も大きくなるんですね。
持続時間が長くても汗や摩擦で日焼け止めが落ちてしまうことがあります。
三宅医師は「数値の高いものをたくさん塗るよりも、こまめな塗りなおしが大切」とアドバイスしていました。
紫外線が強い季節だからといって、必ずしもPA・SPFが大きいものを使わなくても良いとはちょっと意外ですよね。
以下の基準が分かりやすかったので、ぜひ参考にしてみてください。
日焼け止めの選び方の基準(Nスタより)
SPF20・・・近所にでかけるなど普段使い
SPF30・・・軽いレジャーや屋外スポーツ
SPF50・・・1日かけて行うレジャーやマリンスポーツ
PA・・・普段使いなら++~+++でOK
「顔」「体」の使い分けは必要?
また顔用と体用の使い分けについて三宅医師は「顔は体より皮膚が薄いので、顔用とされるものには日焼け止め成分以外に、美容成分も含んでいるものがあります。なので、体に使うのもおすすめです」と教えてくれました。
日焼け止めはプチプラから高級な物まで値段も幅広く、つけ心地や肌への負担感も違いますよね。
ちなみにわたしが何度もリピして使っているのは、
ビオレUVアスリズムスキンプロテクトエッセンス(顔・からだ用)です。
こちらは汗や擦れに強い最強クラスUVとうたわれていますが、日焼け止め特有の被膜感や乾燥を感じません。
エッセンスというだけあって、保湿成分配合でスッとなじんで潤いを与えてくれるので気に入っています。
最近は本当にたくさんの日焼け止めが発売されています。
これからますます紫外線が強くなってくるので、お気に入りの日焼け止めを使ってしっかりと対策していきましょう。