2023.08.26

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【警視庁直伝】猛暑!熱中症対策に「自家製経口補水液」作ってみた♪家にあるもので作れるんですよ

尋常じゃない暑さの夏。水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクや経口補水液は今や夏の必需品となりました。熱中症対策として活用されるこの経口補水液は、買わなくても身近にある材料で作れるんですって。教えてくれたのは、警視庁警備部災害対策課の公式X(旧Twitter)。発信元が警視庁とは意外ですが、暮らしに役立つライフハックをいつも投稿してくれるんですよ。では、自家製「経口補水液」を作ってみよう!

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警視庁警備部災害対策課の公式X(旧Twitter)


ポストを見た人からは「前日、運動後に喉が渇き大量に水を飲んだら、しばらくすると吐き気がしたのはこのせいかもと感じてきました。塩分補給も気をつけます」「医者にこれ注意されて怒られました。それ以降、塩分取るようになりました」「水を飲みすぎるとフラフラしますがあれですかね」といった、水中毒の体験談も届いていました。

警視庁警備部災害対策課が注意喚起している「水中毒」。最近、よく聞きますが詳しくは知らない…。そこで、ちょっと調べてみることに!

水分補給に水の飲み過ぎは危険⁉︎水中毒とは?

水を飲むところ

画像出典:Photo AC

「水中毒」は、一度に水分のみを過剰に摂取することで起こるそうです。主な症状は、めまいや頭痛、多尿や頻尿、下痢など。悪化すると吐き気や嘔吐、意識障害、呼吸困難などの症状が現れることもあるとか。

たくさん汗をかいて塩分が失われた体に、一度にたくさんの水だけを摂取すると、血液中の塩分濃度が急激に低下し、体内の塩分バランスが崩れて体調不良を引き起こすそうです。

「水中毒」や「熱中症」にならないためには、水分を摂取する際、水だけではなく、合わせて塩分も補給するのが良いそうです。

知らなかった…。水だけたくさん飲むのは危険なんですね。

経口補水液とスポーツドリンクって違うの?

また、経口補水液とスポーツドリンクの違いもイマイチわからないので、こちらも調べてみることに。

市販されている経口補水液は、食塩とブドウ糖を水に混ぜたもので、スポーツドリンクよりも塩分が多く、糖分は少ないそうです。

経口補水液は、「熱中症予防できる」「スポーツ飲料と同じような物」と思われがちですが、本来、“点滴するほどの脱水症状のとき”に用いられるもので、健康な人が熱中症予防や通常の水分補給に飲むものではないそうです。塩分などが多く含まれているため、高血圧の人や腎機能が低下している人が日常的に摂取すると、かえって健康を脅かす恐れがあるとのこと。

具体的には、脱水を伴う熱中症(軽度から中等度)にかかったとき、ノロウイルスやロタウイルスなどの急性胃腸炎、インフルエンザなどにかかり発熱・下痢・嘔吐などによって脱水状態にあるとき、高齢者が水分をとれないときなどに、経口補水液が推奨されているそう。ただ、脱水症状の治療には病院で点滴を打つのが一番で、病院に行けない時や病院に行くまでの応急処置として経口補水液を活用するのが有効とのことです。

こちらも知らなかった…。経口補水液は熱中症予防に飲むものだと思っていました。熱中症の症状があらわれたとき、飲むものなんですね。

熱中症だけなく、急性胃腸炎、インフルエンザにかかったときの応急処置として活用できるので、いざという時のために、経口補水液の作り方を知っておくのはいいですよね。

では、自家製「経口補水液」を作ってみましょう♪

自家製「経口補水液」を作ってみた!

材料

【材料】1人分
冷水…2カップ
塩…3つまみ
蜂蜜…小さじ2
レモン汁…小さじ2

【作り方】
1.500mlの空のペットボトルに冷水、塩、蜂蜜、レモン汁を入れます。

今回は、ペットボトルではなく水筒で作りました。

経口補水液

経口補水液

フタをして、よく振って混ぜ、塩と蜂蜜が溶ければ出来上がり。

経口補水液

ただ混ぜるだけなので、とっても簡単。画像では分かりませんが、うっすらと蜂蜜の淡い色がついています。

では、飲んでみましょう♪

経口補水液

経口補水液

あら、飲みやすい♪

蜂蜜の甘味とレモン汁の酸味、塩の塩味がほんのりする程度。味はまったく濃くありません。塩を溶かしただけの塩水は飲みにくいですが、レモン汁と蜂蜜を入れることで、普通に飲めます。甘味と酸味が加わることで飲みやすくなるのかもしれません。

家庭にある材料ですぐ作れるところもいい。家族が軽度の熱中症にかかったときや発熱して脱水状態になったら、すぐ作ってあげられますものね。

なお、この自家製「経口補水液」は保存には向かないので、作ったその日に飲むようにして下さいとのことです。また、市販の「経口補水液」の場合、飲む量の目安は、学童~成人(高齢者を含む)は500~1,000ml/日、幼児は300~600ml/日、乳児は体重1kgあたり30~50ml/日だそうです。今回作った経口補水液は蜂蜜を使っているので、蜂蜜を摂取してはいけない乳児は飲めませんね。

警視庁警備部災害対策課直伝の自家製「経口補水液」。熱中症にかかったときの応急処置として活用してみてはいかがでしょう。

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険があります。

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