夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上の「熱帯夜」。ここ数年、熱帯夜は“たまに”ではなく、“連日”レベルになっていますよね。昼間も暑いのに夜も暑いなんて、もう大変(苦笑)。そんな寝苦しい熱帯夜をうまく乗り切るためには、エアコンを上手に使うことが大切ですが、みなさんは就寝中のエアコン、どうしていますか?日本テレビの『news every.』によると「朝までつけっぱなし」がいいらしいですよ。【熱中症対策の新常識】コレで体の芯を冷やそう!家で「アイススラリーを作る方法」を実践!急冷効果◎「熱帯夜」のエアコンはどう使う?朝までつけっぱなし!?
画像出典:photoACエアコンなしでは、かなり過酷な「熱帯夜」。日本テレビ系情報番組『news every.』では、気温が高い夜の寝苦しさを防ぐ、エアコンの上手な使い方を紹介していました。
番組によると、熱帯夜の寝苦しさを防ぎ、快適な睡眠環境を整えるには、「室温28℃、湿度40%~60%」になるよう、エアコンを設定するのがいいとのこと。
室温だけでなく、湿度も大切なんです。
空調メーカー大手・ダイキンが実施した実験によると、室温28℃のまま、「湿度85%」→「湿度60%」に下げると、12人中10人の手や顔の皮膚温度が、顕著に低下したそうです。(※調査結果はあくまでひとつの目安で、住環境や気温などによって結果は変わります)
画像出典:ダイキンプレスリリース人は、湿度が高いと汗を蒸発しづらく、体温をうまく下げられません。そのため、室温だけでなく湿度を調整することも、大切なようです。「湿度が20%変わると、体感温度はおよそ4℃変わる」とも言われているそうですよ。
体感4℃は大きいですよね。
そして、エアコンを「朝までつけっぱなし」にするか「タイマーを設定」するかという点では、パナソニックでは「つけっぱなし」を推奨しているのだとか。
特に熱帯夜は途中で運転を停止してしまうと、その後、室温や湿度が上がり、寝苦しくて目覚めてしまう原因に。冷えすぎない温度設定で、朝まで「つけっぱなし」にするのがいいとのこと。
また、エアコンの風向きを「上向き」にして、「寝室に入る30分前」にエアコンをつけるのも、睡眠環境を効率よく整えるコツだそうです。
画像出典:パナソニックHP冷たい空気は部屋の下に溜まるので、風向きを上向きにすることで、冷気が上から下へ下りながら、ムラなく部屋を冷やせるとのこと。
さらに、寝るときの服装も大切。ゆったりとした長袖・長ズボンの、綿やシルク製のパジャマがいいそうです。
画像出典:パナソニックHP就寝中、大量の汗をかくと、背中と敷き布団の間の湿度が高くなり、寝苦しさを感じます。そのため、しっかり汗を吸ってくれる綿やシルク製のパジャマの着用がおすすめとか。全身にかく汗を吸収するためにも、夏でもゆったりとした長袖・長ズボンがいいそうです。
確かに、半袖のTシャツで寝ると、起きたときに腕の辺りがベタベタして、気持ち悪いんですよね。それに、エアコンを「朝までつけっぱなし」にすると、朝、寒くて起きることがあります。体を冷やさないという点でも、長袖、長ズボンのパジャマはよさそう!
そして、以上のようにエアコンを上手に使い、熱帯夜の寝苦しさを防ぐことは、「夜間熱中症」対策にもつながるようです。
画像出典:イラストAC熱中症に詳しい兵庫医科大学の服部益治医師によると、熱中症の4割は、夜間や睡眠中に起きているとのこと。
人は寝ている間に、呼吸や汗で、一晩に400mlほどの水分を失っています。熱帯夜にエアコンを使っていなければ、よりたくさんの汗をかくことになり、熱中症のリスクも高まるわけです。
ダイキンの調査によると、「熱帯夜で寝るときには体に不調はなかったのに、寝ている最中、または起きた時に不調を感じたことがある」と答えた人は、全体の7割近く。症状で最も多かったのは「倦怠感 45.7%」だそうです。このほか、「異常な発汗」「体温の上昇」「頭痛」「立ちくらみ」などもありました。
帝京大学医学部付属病院高度救命救急センター長の三宅康史教授は、熱帯夜にこうした体の不調を感じた場合、「軽い熱中症の可能性がある」と指摘しています。
また、寝苦しくてぐっすり眠れないと、疲労を翌日に持ち越してしまうことに。それが、翌日の熱中症のリスクにつながる可能性もあるそうです。
なるほど!エアコンを上手に使い、熱帯夜でも快適な睡眠環境を整えてぐっすり眠ることが、夜間の熱中症や翌日の熱中症のリスクを下げるためにも、重要なんですね。
…ということで今夜は、『news every.』で紹介していた「熱帯夜のエアコンの上手な使い方」に従って、就寝することにします。