2022.10.28

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【家庭菜園・完結編】東京のベランダで「スイカ」は収穫できたのか?そして…新しい種が!【#スイカプロジェクト2022】

沖縄のスイカ農家「かりゆしすいか」さん発の企画「#スイカプロジェクト2022」。東京都内に住むわたしもプロジェクトに参加して、自宅でスイカ栽培を始めたのでした。前回は、5月15日の全国一斉種まき日から約3か月半の記録をお届けしました。収穫目前でちぎれてしまったスイカ…。今回はその後の経過を紹介します。

【家庭菜園・収穫編⁉】東京のベランダで「スイカ」は育ったのか?プランターと格闘した3か月半の記録【#スイカプロジェクト2022】

「#スイカプロジェクト2022」のおさらい


スイカプロジェクトは沖縄のスイカ農家「かりゆしすいか」さんが企画したイベントで、今年が2回目の開催となるそうです。
全国の参加者さんが一斉に同じ日にスイカの種まきをし、Instagramでそれぞれの成長過程をいつでも視聴して楽しむことができます。
もっと詳しく知りたい方は、Instagramで「かりゆしすいか」「kariyushi.suika」、もしくは「#スイカプロジェクト2022」と検索してみてくださいね。

「#スイカプロジェクト2022」前回までの経過

2022年の一斉種まき日は5月15日(土)。
かりゆしすいかさんのInstagramで勉強をして、ドキドキしながら種まきに臨みました。
種まきの手順は簡単で、プランターの隅に指で穴を掘って、スイカの種を植えるだけ。
今回わたしが植えたのは、超初心者向けの「マリンレッド」という品種です。こちらは支柱を立てる必要がないため、プランターと種さえあれば省スペースでスイカ栽培ができちゃうのです。
かりゆしすいかさんが蒔いていた糖度の高い小玉スイカ「ひとりじめナノ」、かりゆしすいかさんおすすめの種まで食べられるスイカ「ピノ・ガール」など、参加者さんが選んだ品種はさまざまでした。
一口にスイカと言っても、たくさんの品種があるんですね!スーパーマーケットに並んでいても、値段以外を気にしたことなんてなかったスイカ。いざ自分で育ててみると、スーパーマーケットで見かけるスイカの産地や品種が気になるようになりました。



スイカが発芽したのは、種まきから11日後の5月26日です。その頃は発芽が待ち遠しくて、毎日プランターを確認していました。
そして、花が咲いたのが7月22日。そこから小さな実がなって、もうすぐ収穫…、と思った矢先、実がちぎれてしまったのでした。大ショック!



↓小さくてかわいい!



↓おいしくいただきました。小さくても甘くてジューシーでした!



9月を迎えたスイカはどうなった?

実は、ちょうど種まきと同じタイミングで、スイカの苗を植えていたわたし。気を取り直して、苗からのスイカを大きく育てようと決意しました。

↓画像右からニョロッと生えているのが、植え付けたばかりのスイカの苗です。
下のプランターの左端には、発芽したばかりの「マリンレッド」が見えます。



こちらの苗の品種は「紅こだま西瓜」。「マリンレッド」に比べると、色や縞模様が薄いように思えます。



その後、苗から育てたスイカがどうなったのかというと…。







ガーーーーーン!
実の土に面していた部分が割れてしまい、気付いたころにはシナシナに…。
実がシナシナになっただけでなく、前日まで元気だったはずの苗全体が枯れてしまいました。まるで、一夜にして白髪になった(と言われている)マリー・アントワネットのよう。
スイカの茎がちぎれたり、実が割れたりした理由をかりゆしすいかさんに伺ったところ、いくつか考えられることを教えてくださいました。

まず、スイカがちぎれた原因として考えられるのは、風に煽られたり、何かが触れたりしてスイカが動いたこと。
たしかに、スイカがちぎれる前日に実の観察をしようとして、位置を変えていました。実が大きくなってきたため油断してしまいましたが、慎重に扱わなくてはならなかったのですね。心から反省です。

次に、実が割れた原因。
これは、実が小さいうちに気温が下がってしまったことや、雨が降り続いたことが考えられるそうです。
今年の東京は(全国的にかもしれませんが)不思議なお天気で、低温の日や雨の日が続き、スイカの成長もゆっくりでした。実が大きくなる前に9月を迎えてしまい、成長のタイミングと気温が合わなかったように思えます。
そして、スイカがちぎれた日と一夜にして枯れた日のどちらも、前夜に激しい雨が降りました。種まき直後のInstagramでかりゆしすいかさんが仰っていたように、雨が当たらない場所にプランターを移動させるのが大切だと痛感しました。
海に近い場所にお住まいの方は、塩害によって枯れてしまうこともあるそうです。
寒い地域では気温対策、海の近くでは塩害対策など、植物を育てるには地域やお天気にあった管理が必要なんですね。都内に住むわたしがスイカのためにできることを、来年の種まきまでにしっかり考えてなくては。

今年のスイカ栽培でわたしが得た教訓は、以下2つ。

1.実がなっても必要以上に触らない
2.雨に濡らさない

来年はこの2つを肝に銘じつつ、今年より大きなプランターを用意すること、雌花・雄花を見分けられるようになることを目標に頑張りたいと思います。

「#スイカプロジェクト2022」後日談

後日、枯れた苗を片付けていたところ、シナシナになったスイカの残骸から種が見つかりました。
種はたくさんあったのですが、わたしが最初に植えた種の数と同じになるよう、6粒だけ拾ってみました。
この種に2022年の夏が詰まっているような気がして、ジーン…。
大切に取っておいたら、来年また芽がでるかも…?

↓5月に植えた種



↓栽培後に見つけた種
この種はあくまで苗から育てたもので、種から育てたスイカのものではありません。
種から育てたスイカの種は柔らかくて、おいしく食べちゃいました。



「#スイカプロジェクト2022」総まとめ

5月15日に種をまいた「#スイカプロジェクト2022」。約4か月後にスイカが枯れてしまったことで、わたしのスイカプロジェクトは終了です。
当初は「まさか自分がスイカ栽培なんて…」と思っていましたが、ヒヤヒヤしたのは発芽だけ。芽が出たあとは、にょきにょきと成長してくれました。
比較的涼しかった都内でも、5月中旬に植えて8月末には実が成っていたので、温暖な地域では夏休みの自由研究にもよいのではないかと思います。その場合は、5月頃に種をまくのを忘れないでくださいね!

では、改めて…。

【スイカプロジェクトで必要なもの】



・スイカの種(初心者には『マリンレッド』がおすすめです!)
・プランター(土の容量が14L以上のもの、幅59cm,奥行19cm,高さ18cm)
 ※土がたくさん入れば丸形でもOK。丸形の場合は、支柱は行燈仕立てで大丈夫!
・液体追肥(かりゆしすいかさんのおすすめは、「ハイポネックス液6-10-5」)
・野菜栽培用の土(鉢底石はなくても大丈夫とのこと)
・支柱(『マリンレッド』の場合は不要)
・ビニールひも(『マリンレッド』の場合は不要)

虫が気になる方には…
・アース製薬『やさお酢』(かりゆしすいかさんおすすめ)

スイカプロジェクトの魅力は、何といっても、全国の参加者さんとスイカを栽培する一体感。
かりゆしすいかさんのコメントや参加者さんの工夫たっぷりの写真から、リアルタイムで、その時に必要なスイカ栽培のノウハウを学べます。おかげで、初心者でも安心して栽培することができました。

参加者さんが投稿したスイカの写真に垣間見える、その土地の雰囲気や日光の様子も素敵でした!同じ時期の写真でもそれぞれ特色があって、日本の自然の豊かさ、多様さに目を見張りました。
もし来年もスイカプロジェクトが開催されるなら、わたしは絶対に参加します!今年いただいたアドバイスを元に、来年こそは大きなスイカを収穫してみせますよ~!

夏の風物詩、としか認識していなかったスイカが、グッと身近になったイベントでした。
でもやっぱり一番の感想は「スイカって、東京でも、プランターでも、育てられるんだ~!」ということ。そして、とにかくすごーく楽しかったです!
かりゆしすいかさん、参加者の皆さま、ありがとうございました。今年いただいた知識をもとに、来年もがんばります!

今年のスイカプロジェクトの全貌を知りたい方は、Instagramで「#スイカプロジェクト2022」と検索してみてくださいね。



かりゆしすいかさんの動画もチェック!





かりゆしすいか 沖縄農家

kariyushi.suika

神奈川県小田原市出身。今帰仁村のスイカ農家に嫁ぎ、2019年に【かりゆしすいか】という独自ブランドを設立。沖縄の温暖な気候を利用したスイカの栽培方法や過程、農業女子の魅力などをSNSを利用して毎日発信。https://www.instagram.com/kariyushi.suika/

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