2023.03.04

食べる

【昭和おやつ】「喫茶店風レモンゼリー」作ってみた!国産レモンの皮&果汁で風味濃ゆ♡【農家レストラン発】

レモンゼリーといえば、プリンアラモードと双璧をなす喫茶店おやつの代表格(わたし内調べ!)。そんな昔懐かしいゼリーのレシピを、瀬戸内海に浮かぶ岩城島でレモンを栽培する西村孝子さんに教わりました。西村さんが営む農家レストランでも一番人気のスイーツなんですって。期待値爆上げモード突入で、さっそく作っていきますか♪

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西村さん曰く、ちょっとしたコツでレモンの風味がしっかり感じられるゼリーになるそう。



「生搾りのレモン果汁を使うことはもちろんなんですが、香り付けに皮を使うことも風味を出すポイントですね。砂糖はグラニュー糖を使い、スッキリした甘さに仕上げています。お店ではトロリとした食感と透明感を出すため『アガー』で固めていますが、手に入らない場合はゼラチンでも大丈夫ですよ」(西村さん)



ゼリーは味がシンプルなぶん、材料と作り方で仕上がりに違いが出るんですね!

皮まで丸ごと堪能!「喫茶店風レモンゼリー」



材料(150mlカップ4~5個分)
国産レモン…2個
グラニュー糖…80g
ゼラチン…5g
水…260ml
蜂蜜…適量

準備



レモン1個を薄切りにして保存容器に入れ、ひたひたになるくらいの蜂蜜に漬けて一晩置く。

作り方
1. もう1個のレモンの表面の皮を適量剥く。剥いた皮を水と一緒に鍋に入れて2時間置いておく。



2.1のレモンを半分に切ってスプーンで中身をくり出し、キッチンペーパーに包んで果汁を搾る。



「レモンは皮ごと搾るよりも、中身をくり出して搾ったほうが苦味が出にくいんですよ」(西村さん)
お店では専用のスプーンを使うとか。つい皮ごと搾りがちですが、ゼリーに雑味を残さないためにもここはひと手間かけましょう◎







3.1を火にかけて沸騰したら火を止めて皮を取り出す。





4.グラニュー糖、ゼラチンを加えて溶かしたら、レモン果汁も加えて混ぜる。







5.カップに4を注ぎ、冷蔵庫で2~3時間冷やし固める。レモンの蜂蜜漬けをトッピングして完成。





透明感のあるゼリーにレモンの蜂蜜漬けが乗って、とても見栄えしますね~。今回はカップのほかに、脚付きのグラスにも入れてみたのですが、まさしく喫茶店で出てくるようなデザートになりました♪



一口ゼリーを食べてみると、ぷるんとした食感の後にレモンの風味がジュワ~ッと広がります!皮を煮出したおかげで想像以上にレモンのフレッシュな香りが楽しめるのがうれしいですね~。グラニュー糖のおかげで甘さがベタッとせずスッキリした感じなのも好印象。レモンの爽やかな香りや酸味を邪魔しない甘みです◎



程よい酸味と甘みが後引く味わいで、ずっと食べていたい爽やかさ…。皮ごと食べられるレモンの蜂蜜漬けも良いアクセントになっていて、疲労回復にも良さそうです◎



子どもたちも喜んでパクリ!「おいしい~!」とあっという間に食べ終わってました(笑)。

国産レモンは、夏はほとんどスーパーに並ばないそうですが…「これは暑い時期も食べたい!」。
そう思っていたら、西村さんが「レモン果汁を搾って冷凍しておくといいよ」と教えてくれました!果汁にすれば冷凍で約1年保存できるそうです。



国産レモンを丸ごと楽しめるゼリー。ぜひ、作ってみてくださいね!

瀬戸内の光と風を浴びて育つ岩城島のレモン



岩城島のレモンには約40年の歴史があり、地域おこしの一環で栽培が始まったそうです。西村さんの畑にも50本のレモンの木が植えられています。

「最盛期は、大体1日に300㎏のレモンを収穫しています。実は1個ずつハサミで切っているんですよ」(西村さん)



すべて1人でやるんですか!?と思わず大きな声が出てしまったわたし(笑)。収穫以外にも、実がなるまでは追肥や草刈りなどがあるそう。

そもそも、たくさんの鳥や虫から実を守るのは大変なのでは…と尋ねると「レモンは鳥が食べないぶん管理作業は少しだけ楽なんですよ」とのこと。
なるほど!果物は鳥が食べるイメージでしたが、レモンの酸の強さを考えれば苦手なのも納得です。



「島のレモンはワックスや防腐剤を使ってないので、水洗いするだけで皮ごと安心して食べられます。旬のレモンは酸味がまろやかでおいしいので、ぜひ味わってみてください」(西村さん)

国産レモンを丸ごと味わえる「レモンゼリー」。みなさんも、ぜひお試しください。

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。

農家レストラン
でべそおばちゃんの店

西村孝子さん

愛媛県北東部の岩城島で、防腐剤やワックス不使用のレモンを生産。2006年からは自宅をレストランとして開放し、自身で育てた無農薬レモンをふんだんに使った「レモン懐石」を提供。「レストランを続けているのは『人もうけ』がしたいから。人との繋がりが嬉しいんです」との言葉どおり、温かな接客も人気を呼んでいる。レストランは完全予約制なので、利用日の5日前までに連絡を(利用は4名~)。

営業時間:11:00~14:00(7~9月は休業)
電話:0897‐75‐2843
ホームページ(上島町公式観光総合サイト):https://www.kamijima.info/eat/debeso/

レシピ写真/大村夏子 写真提供/上島町観光協会 取材協力/JAおちいまばり

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