2021.09.11

食べる

【今が旬の“青ナス”】ウリのような色と米ナスのような形?おすすめの調理法&保存法

一般的な黒紫色の長ナスとは違い、黄緑色をした巾着型の「青ナス」。なかなか目にする機会はないものの、農産物直売所などでは、リピート買いする客もいるほど、人気の品。いつも食べているナスとどう違うのか、青ナスを生産している農家に、おすすめの調理法や保存法を教えてもらいました!



教えてくれたのは、群馬県前橋市で「石井農園」を営む、石井真帆美さんです。

大きさも色も違う!青ナスってどんな野菜?



「一般的な長ナスと並べてみると一目瞭然。青ナスは黄緑色で、米ナスのような大きさと形が特徴です」と石井さん。

畑でどんな風に育っているか、さっそく見せてもらいました。



広々とした畑に、約850本もの青ナスが植えられています。



「まずはこの大きな葉。一般的なナスと比べると倍以上あるでしょう? 茎も緑色をしていて、根本はまるで木のようにしっかりしているんですよ」(石井さん)



手のひらよりも大きい葉をかき分けて下をのぞいてみると、確かに茎は木のように太くなっていました! 一般的なナスは茎も紫色で、葉も小さいので違いがよくわかりますね。


一般的なナスの苗木がこちら

「でもじつは、花だけは紫色なんですよ」と石井さんが指さした先には、かわいらしい薄紫色の花が。この花が咲き終わった後に、果肉となる青ナスが育ちます。



一般的な長ナスの紫色の正体はアントシアニンという色素で、食べると体の中の活性酸素の働きを抑えて、動脈硬化や老化の防止効果が期待できます。青ナスはそのアントシアニンが黒紫色の長ナスに比べると少ないそう。

青ナスってどんな味?おすすめの調理法


写真/津田雅人

「青ナスの味自体は、一般的な長ナスと同じです。大きな特徴は、熱を加えると食感がとろとろになること。油との相性もいいので、焼いたり揚げたりするのがおすすめです」(石井さん)


写真/津田雅人

石井さんおすすめのレシピはこちら!
冷やしておいしい めんつゆで青ナスの揚げ浸し

青ナスの保存方法は?



「青ナスは常温で置いておくと、2〜3日でしなしなになってしまいます。すぐに調理しない場合は、ビニールの袋に入れて野菜室へ。1週間程度はおいしく保てますよ」(石井さん)



石井農園内にある直売所では、市場には出せない規格外の青ナスも販売中。

「規格外のものは、自分たちだけで食べるか、廃棄してしまうことがほとんど。でも大きくなりすぎたり、キズがついていたりしても味は同じなんです。だから、近隣の住民の方々に気軽に青ナスを味わってもらいたくて、市場よりも安く販売しています。定期的に青ナスのつめ放題も開催していますよ! 農園の近くにいらしたさいは、ぜひのぞいてみてください」(石井さん)



青ナスのつめ放題は1回100円と激安! 情報は随時、公式のLINEアカウントで公開しているそう。この日もご近所に住む方が、袋いっぱいに青ナスをつめていました!



つめ放題でちょっと変わった形の青ナスを見つけるのも楽しそうですよね。


中には人の鼻のようにちょこんと果肉が飛び出している珍しい青ナスも!

スーパーなどではなかなか見かけない青ナスですが、ナス好きにはたまらない野菜であることは間違いなし! 見つけたらぜひ食べてみてくださいね!

石井農園

石井真帆美さん

2018年、義父が経営していた「石井農園」を継いで就農。現在は義母と息子、8人のパートと共に、青ナスをはじめ、トマトやキャベツ、レタス、ブロッコリーを栽培している。農園でとれた野菜は、スーパーや農園内の直売所などで購入が可能。直売所で購入できる野菜のお得な情報は、公式LINEアカウントをチェック!

写真/菊地菫 取材協力/JA前橋市

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