パパイアが黄色く熟す前の状態で収穫する青パパイア。タイやラオスなど常夏の国々で親しまれている食材ですが、関東地方でも栽培されはじめ、その注目度はグングン上がっています。しかし、まだまだ知られていないのがその食べ方。そこでツナと炒めるだけで味つけも簡単な「青パパイアの炒めもの」を、青パパイア生産農家に教えてもらいました!「初めて目にしたときはどうやって食べればいいの?と戸惑いましたが、水にさらせば他の野菜と同じように炒めたり、茹でたり、いろいろな食べ方で楽しめます。特に油との相性がいいので炒めものが手軽でおいしいですよ」と話すのは、埼玉県白岡市で青パパイアを栽培する横田武さん・富美子さんご夫妻。
富美子さんがよく作るという「青パパイアとツナの炒めもの」を教えてもらいました!
味つけは塩とこしょうだけ! 「青パパイアとツナの炒めもの」材料(4人分)
青パパイア…1/2個(約400g)
ツナ缶(オイルタイプ)…小1缶(80g)
にんじん…1/2本(約100g)
しめじ…1房(200g)
キャベツ…1/4個(300g)
塩・こしょう…各適量
作り方1. 青パパイアは皮をむき、短冊切りにして水にさらす。
2. にんじんも短冊切りにし、しめじは石づきをとり、ほぐしておく。
3. キャベツは食べやすい大きさに切る。
4. フライパンに油ごとツナを入れ、青パパイア、にんじん、しめじ、キャベツと一緒に炒める。
5. 火が通ってきたら、塩、こしょうで味を整えて完成!
「きのこはしめじ以外のものでも合いますよ。和風の味つけにしたい場合は、こしょうの代わりにめんつゆを使うのもおすすめです」(富美子さん)
青パパイアはコリっとした食感で、味にクセもなくおいしい!
ツナ缶の油をそのまま使い、味つけも塩とこしょうだけなので、さっと作れるのがうれしいですね。
農家に教わる豆知識 青パパイアには雄と雌がある?!パパイアを完熟させるには20℃以上の気温が保たれる南国の気候が適していますが、完熟前に収穫する青パパイアであれば関東でも栽培可能です。
「完熟した黄色いパパイアは、栽培を初めて2年目からしかとれません。なので関東で育てている青パパイアはすべて、植えた年にとれるもの。霜が降りると枯れるため、秋に収穫したら伐採し、春にまた苗を植え直すんです」(武さん)
パパイアは雌雄異株(しゆういしゅ)と言って、雄花と雌花、それぞれ別の株に咲き、雌花が咲く雌の株にしか実はできません。
横田さんの畑で見つけた雌花。「雄の株の場合は一切実がなりません。苗を植えて実ができるまで、雄雌どちらの株かわからないので、大切に育てていたのに雄の株だった、なんてことも。まるでくじ引きみたいですよね(笑)」(武さん)
なんとも不思議な植物、パパイア。見かけたらぜひ手に取ってくださいね。
参考:「公益財団法人 中央果実協会」パパイア
https://www.japanfruit.jp/Portals/0/images/fruit/endemic/pdf/papaia.pdf
横田園芸
横田武さん・富美子さん
埼玉県白岡市でトマトをメインに栽培しながら、青パパイアを栽培して今年で4年目。毎年、試行錯誤を重ねながら、青パパイアが育ちやすい土壌づくりなどに取り組んでいる。「横田園芸」でとれる青パパイアは白岡市内のスーパーで購入可能。