突然ですが、当メディア「あたらしい日日」の背景には、月刊『家の光』という家庭雑誌の存在があります。その歴史は古く、大正14年の創刊。古い雑誌を眺めていると、面白い記事に出くわすことが多々あります。そこで、料理だったり家事だったり、古い記事のなかから興味深いものをピックアップ! そのアイデアを再現してみようと思います。当時の制作者の思いは違うはずですが、あらためて今見返すと“サスティナブルな思想”に通じるものがたくさんありました…。この記事の画像一覧をチェック!記事の内容は…今回は「あたらしい日日」編集部から、昭和5~24年あたりに月刊『家の光』に掲載されたレシピをいただきました。この古いレシピを再現してほしいという依頼です。多分これ、当時の読者の投稿記事ですよね。どれどれ…
ん、味噌に漬けたユズをお湯で溶いて飲む⁉ ほう、風邪が治るんですか。そういえば味噌の懐レシピは、以前kimiko♪さんが「カルシユーム味噌」を再現していましたよね。アレよりはかなりシンプルというか、そっけないくらい簡素なレシピです(笑)。
小さなお子さんでも飲みやすいような味ということでしょうか?
またしても未知な世界のレシピに、ワクワクドキドキしながら再現していきます!
戦前の風邪対策「ユズ味噌」を再現してみた!材料(1人前)
ユズ…1個
みそ…大さじ1
作り方
1.ユズを薄く輪切りにする。
2.ユズとみそを密閉容器に入れる。
3.ユズに1切れずつ均等にみそが付くように塗っていく。
4.
3を約6~8時間ほど冷蔵庫で寝かせる。
これで「ユズ味噌」が完成です!
作りたてのときと数時間後で、見た目に変化はありませんでした。
これにお茶を注げば、風邪対策に良いとされる飲み物になるんですね。
今回は「ユズ味噌」2切れをカップに入れ、熱い緑茶を注いでみました。
それでは、さっそくひと口…。
うーん…。何とも言えない素朴な味ですね(笑)。
柑橘の酸味がしっかり感じられて、みそ汁というより、みそ風味のお湯という感じです。
もしかしたら昔は、この薄味が当たり前でおいしいとされていたんですかね。
そしてもうひとつわかったことが。
ユズの酸味は思った以上に強いということです!(笑)
あまり強い酸味が好みではない方は、「ユズ味噌」は1切れでも十分だと思います。
もっと
現代風にアレンジできないかと考えてみたところ…
おうち飲みにもおすすめ「ユズ味噌のさわやか温奴」を作ってみた!
現代風ということで、おうち飲み全盛のわが家にぴったりなおつまみを検討。豆腐を使って簡単に作れるものを考えてみました。
その名も「
ユズ味噌のさわやか温奴」!
材料と作り方は以下になります。
材料(1人前)
「ユズ味噌」…1~2切れ
豆腐…1丁
醤油…適量
作り方1.豆腐を耐熱皿に入れ、500Wのレンジで3分ほど温める。
2.「ユズ味噌」をみじん切りにする。
3.1の豆腐をレンジから取り出し、お皿に移し余分な水分を捨てる。
4.3の豆腐に
2のみじん切りにした「ユズ味噌」としょうゆをかけて完成。
あっという間に完成です!
みそ、豆腐、しょうゆと、見事な“大豆祭り”になりました(笑)。
さわやかなユズの酸味がしょうゆとよく馴染んで、全体をうまくまとめています。
日本酒や焼酎にぴったりのおつまみになりました♪
こうすれば、ユズを無駄なく使いきることができますね。ユズは捨てるところが一切ないです。
お湯に溶かして飲むのだと、ちょっとユズを食べようとまでは思わなかったのですが、薬味に使えば、もうパクパクいっちゃいます(笑)
「ユズ味噌」は細かいみじん切りにした方が皮の渋みが抑えられるので、お好みで切る大きさを調整してみてください。これからの季節、冷蔵庫に作り置きしておけば、きっと重宝しますよ!
それでは、ぜひ「ユズ味噌」を作ってアレンジを楽しんでみてください!