2024.07.06

食べる

【#東京ゲソ天ブルース】ゲソ天蕎麦の系譜を追う…マニア垂涎の一杯を東京・品川区の立ち食い蕎麦店で実食した!

深夜の料理系番組って、危険ですよね。画面いっぱいに映し出される料理の画像は、どう見ても「ほらほら、食べたいでしょ!」と言っているようにしか見えませんし、こんな時間に見ちゃだめだと思ってもつい見てしまうものです。フジテレビの深夜に放送されていた「東京ゲソ天ブルース」は、その名の通りゲソ天そばにスポットを当てた画期的(?)なグルメ系番組でした。こんなの見せられたら食べたくなっちゃうよ、ということでさっそく食べてきました!

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六文そば中延店の「げそ天そば」

※番組では「ゲソ天」の表記でしたが、今回訪問した六文そば中延店さんでは「げそ天」の表記でしたので、六文そば中延店に関する部分は「げそ天」で統一しています。

【今回のそば】
・いかげそ天そば 600円

少し風もある晴れた日曜日、休日ですがちょっと早起きして東急大井町線の中延駅へ行ってきました。「東京ゲソ天ブルース」で紹介していた6店舗の中で、わが家から一番近いのが中延にある「六文そば中延店」だったからです。

録画しておいた別の番組を深夜1時過ぎまで見ていたその日、さてそろそろ寝ようと再生を停止した時でした。いきなり画面に大きく映ったそばのどんぶり、そしてナレーションの「ゲソ天そば」という言葉。え?何この番組?とリモコンを持った手が止まり、そのまま引き込まれてしまいました。

決して狙って見たわけではないのに、目の前に展開されるこだわりのゲソ天そばの世界に捕まってしまい、そのまま番組終了の25:55までテレビの前から離れることができなかったのです。

ということで中延にやってきました。今の家に引っ越す前は比較的近かったので時々訪れていた中延ですが、もう20年近くも前のことですので、まるで知らない町に来たようです。地図でだいたいの場所は確認しておいたのですが、駅改札をちょっと出たらすぐ看板が見えて一安心。



いかにも立ち食いそば屋の風格、しかもかなり強めの昭和感です。東京によくあるチェーン店の立ち食いそば屋とは明らかに一線を画す佇まいで、ちょっとした緊張感さえ覚えました。自動ドアなどはなく、店の入り口は開けっ放しで、すでにお客さんが4人いるのを確認。6人ほどのスペースがあると聞いていましたので、今なら入れるぞと迷わずに店の中へ。

入って右側には厨房を囲むようにL字のカウンターがあり、そこが空いてましたのですぐに「いかげそ天そば、お願い致します」と注文。そしてセルフの水をコップに注ぎ、そばが出来上がるのを待ちます。厨房には女性がお二人いました。きっと開店から閉店までお二人で切り盛りされているのでしょうね。

2分もかからずにそばが出てきましたので、ポケットに用意しておいた千円札をトレイに乗せ、いかげそ天そばのお釣り400円を頂きました。L字カウンターの向かい、左の壁際にも2~3人程度の狭いカウンターがあるのですが、写真を撮りたいのと厨房の真ん前は人の動きがあるので空けておいた方がいいかもと思いましたので、丼を持ってすぐにそちらへ移動。狭いですが、ちょっと落ち着きました。



見るからに、なんとも見事なげそ天そばです。見た目の8割ほどを占めるげそ天、そして刻んだねぎだけというとんでもなくシンプルな構成は、無駄をそぎ落とした立ち食いそばならではのものです。そこへ、カウンターに置かれていた七味を少々振りかけます。



あくまでわたしの好みですが、天ぷらそばには七味がよく合います。なので、汁やそばではなく天ぷらの上にかけるのが流儀(?)です。さて、まずは汁が染み切らないうちにメインのげそ天を一口。よく揚がっているので、結構な歯ごたえと共にちょっと染みた汁の味と油の味が口の中で混ざり合います。これぞ、まさにげそ天。げそを切らずにそのまま揚げて提供している店がよくありますが、この店はげそを一口大にカットした状態で揚げています。なのでサクッと嚙み切れて、あとは口の中でげそを味わうことができるという理に適ったげそ天です。



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