看護師のmocaです。コロナ禍で外を出歩く機会がだいぶ減りましたよね。ある調査によれば、コロナ前と比べて23%もの歩数の減少がみられたそうです。朝の情報番組『あさイチ』で紹介していました。番組では、足のトラブルで最も多い外反母趾についても言及。「外反母趾セルフチェック法」という、何やら興味深いメソッドも紹介していました。わたしも自分の状態が気になるので、進行具合を確かめてみることに…この記事の画像一覧をチェック!コロナ自粛で増えた「おこもり足」って?
長引くコロナ禍で、外に出歩く機会がグンと減りました。そのせいで足の機能が低下している状態を「おこもり足」というのだそう。「長時間立っていると疲れやすい」「靴を選ばないと痛くて歩けない」「むくみがひどい」「足裏が痛くなって長時間歩けない」…など、足の不調や痛みなどのトラブルを抱える方が急増しているといいます。(東京都健康長寿医療センター・太陽生命少子高齢社会研究所の調べ)
歩行困難を招く「外反母趾」をおさらい
外反母趾とは足指の変形のことで、足の親指が隣の指の方向へ曲がっている状態をいいます。
親指の付け根の関節が大きく突き出すので靴に当たって痛みや炎症を起こし、歩行困難の原因になります。
さらに重症化すると、親指の関節が半分脱臼した「亜脱臼」になり、手術が必要となってしまいます。
親指が靴の先端に当たって圧迫を受ける影響で、親指が一番長い人や、ハイヒールを履く女性になりやすいです。
番組では、特に40代から増加すると話していましたが、ハイヒールや先の細い靴を履くことで、20代、30代の女性にも増えてきているそうです。
外反母趾のセルフチェックをしてみた!
【チェック方法】1. 紙の上に足を乗せ、垂直に立てたペンでかかとから親指の先までの足型をとります。
2. 紙をテーブルなどの上に置き、足型の3か所に印をつけます。
①親指のつけ根の一番出っ張っている部分
②親指の関節の骨がせり出している部分
③かかとの少し手前、足の内側のふくらんだ部分。
3. 親指のつけ根の印を起点に残りの2つの印を結んで、2本の線を引きます。①と②、①と③を結ぶのです。
4. 3で引いた線の間の角度を分度器で測定します(④)。
分度器がない場合、無料の分度器のスマホアプリで測ることもできますよ。
あ、もし自宅に分度器がないという方は、無料の分度器のスマホアプリがあります。検索してみてください。
最後に、測定した足型の角度を0.8で割ります。出た数値が骨の角度です。
足型の角度÷0.8=骨の角度
ちなみに、病院ではレントゲン写真を元に角度を測定します。今回のやり方だと皮膚の上から測定するので、皮膚の厚みがある分、2割ほど小さく数値が出るのだそうです。なので、0.8で割ってより正確な骨の角度を出していると言います。
番組によると、この骨の角度が
20度以上30度未満は軽度、30度以上40度未満は中等度、40度以上は重度の外反母趾だと言います。ただし、
20度未満で痛みが出る人もいて、欧米では15度以上から軽度と定義しているとも話していました。
セルフチェックをやってみて、わたしは軽度の外反母趾でした(汗)。
自分の足を観察してみると、親指が人差し指の方に向かって傾いていることに気づいたので、これ以上進行していかないように気をつけていきたいです。
変形の大きさにかかわらず、痛みがある場合は治療が必要です。
痛みがあり、外反母趾が進行している場合は病院を受診しましょう。
外反母趾の進行を防ぎましょう!
【進行を防ぐための体操とストレッチ】「その1:グーパー運動」
1. すべての足の指を曲げてグーにします。
2. すべての指を広げてパーにします。この時、とくに親指が開くように意識しましょう。
グーパー運動は中等度までの外反母趾に対し、症状を改善したり、進行を防いだりする効果が期待できます。
「その2:ストレッチ」
症状が中等度を超え、関節が硬くなっている場合はグーパー運動を行うことが難しいです。
親指をつかんで人差し指と逆方向に伸ばすストレッチを行い、関節をやわらかくしていきましょう。
入浴時やお風呂上りに行うと関節がほぐれやすいですよ。
「その3:足の筋肉の強化」
足の筋力が弱くなると、外反母趾の原因となります。
タオル寄せ運動、つま先立ち運動、かかと立ち運動などを行って、脚の筋肉を鍛えることも大切です。
タオル寄せ運動靴選びで気をつけるポイント
先が細くなく、かかとが高くないもので、つま先は1~1.5cmほど余裕のある靴が望ましいです。
ハイヒールを履く時間はなるべく短くしましょう。
甲にストラップのついたハイヒールは足が前にずれてしまうのを防ぐことができます。
中敷きに滑り止めを貼るのも効果的です。
痛みがある場合は親指と人差し指の間を広げるための装具を装着したり、重症で保存療法を行っても改善しない場合は手術の適応となったりします。
外反母趾はセルフチェックを行い、早期に気づくことで進行を防ぐことができます。
靴選びや体操などで防ぐことができるので、まずはセルフチェックを行い自分の状態を把握していきましょう。