2021.11.05

食べる

「甘くておいしいシャインマスカット」ひと目で見分ける裏ワザ!生産農家が教える絶対に失敗しない選び方

大粒で甘くて、皮ごと食べられるシャインマスカット。ブドウ界の新顔として人気急上昇中ですが、買うとき、どこをチェックしていますか? じつは、パッと見て甘さと鮮度がわかるポイントがあるんです。山梨県甲州市のシャインマスカット農家、辻明美さんに教わりました。


収穫したてのシャインマスカット 写真提供:辻明美

全国で大人気のシャインマスカット。

毎日忙しい自分へのご褒美に、今日はシャインマスカット買って帰ろうかな~なんて方も多いのでは?

「毎年たくさんの方が楽しみにしていて農家として本当に嬉しいです。今回は、店頭で見てすぐにわかるおいしさのポイントをお教えしましょう!」(明美さん)

シャインマスカットを選ぶときは、ココを見て!

甘くておいしいシャインマスカットの特徴は次の4点。すべて、パッと見で判断できちゃいます。

1 実は黄色味がかった色をしている
2 粒は大きすぎず、小さすぎず
3 皮にツヤとハリがあり、白い粉状のものがついている

上記がそろっていれば、ばっちり。もう少し詳しく明美さんに聞いてみましょう。

甘いシャインマスカットは皮が黄色っぽい

シャインならではの甘さを味わいたいなら、皮が黄色っぽくなっているものを選ぶのがポイントです。

「シャインマスカットの皮は、甘くなるにつれ、緑から黄味がかった色へと変化していきます。イメージ画像などで緑色のシャインマスカットが使われることが多いからか、黄色っぽくなっていると傷んでいると思われる方もいますが、それは誤解なんです!」と、明美さん。



甘味よりも香りやさっぱり感を重視するなら、緑色が濃いもの、しっかりした甘さを楽しみたいのであれば、黄色みがかったものを選びましょう。

色によって甘さは結構違うのだそう。食べ比べて好みの色味を探してみてくださいね!

粒の大きさはうずらの卵サイズがおすすめ

「大粒のほうが甘いのでは?」と思いがちですが、そうではないそうです。



「実は小さいとすこし固く、大きすぎても水っぽい味に…大きすぎず、小さすぎず、ほどよい大きさのものがおすすめです」(明美さん)

おすすめのサイズはうずらの卵ほどの大きさです!

皮についてる白い粉「ブルーム」はぶどうを守る天然成分!

新鮮なシャインマスカットは、皮にハリとツヤがあり、白い粉状のものがついています。粉状のものは「ブルーム」といい、実の水分を保ち、病気などから守る働きをするものです。



ブルームはぶどうの脂肪酸などでできたもの。農家は収穫の際にはできるだけ落とさないように気を付けています。

天然成分なので、無理に洗って取らなくても大丈夫ですよ!

栽培はひと房ひと房手作業で

シャインマスカットは、剪定、芽かき、摘粒、種抜きの処理など、たくさんの工程を経てお店に並びます。その作業のすべてが手作業。


収穫も一房ずつ、丁寧に。 写真提供:辻明美

辻家の畑は、220㎡、房の数でいうと6000房(!)くらいだとか。


収穫を待つシャインマスカット。奥までたくさん実ってます! 写真提供:辻明美

義母の洋子さんとともに、繁忙期はパート従業員を頼みながら栽培に励む明美さん。「新鮮なシャインマスカットのおいしさを堪能していただけたら、生産者としても嬉しいです!」と話します。

今が旬のシャインマスカット。ひと粒ひと粒、大事に味わいたいものですね!




辻明美さん・洋子さん

山梨県甲州市のシャインマスカット農家。夫の亡きあと、農園を継いだ洋子さんとお嫁さんの明美さんで、約220㎡の畑を切り盛りしている。楽しそう、と思ってやってみたら本当に楽しかった!と生き生き働く明美さん、一緒に農業をしてくれることに感謝していると語る洋子さん、姉妹のように仲の良いふたりが手掛けるシャインマスカットは愛情たっぷりのおいしさ。
辻さんのシャインマスカットはJAフルーツ山梨を通して全国へ出荷されています。JAフルーツ山梨についてはインスタグラムもチェック!

写真/石塚修平 取材協力/JAフルーツ山梨

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